ダイダイ ハーブ-果実を食用・薬用・香料に利用-イパネマおやじ

ダイダイ ( Bitter orange ) は、ミカン科の常緑樹で樹高が4m近くに生長します。樹勢は非常に強く、枝には堅いトゲがあり、葉は肉厚で卵状楕円形で長さが約10cmくらい、油天があり枝に互生します。栽培の適地は、関東以南が一般的です。

ダイダイはミカン科ミカン属です

オレンジ類の仲間

  • 分類:ミカン科ミカン属 / 原産地:インド、ヒマラヤ地方
  • 別名:ビター・オレンジ、サワーオレンジ、カブス(蚊無須・蚊燻)
  • 学名:Citrus aurantium
  • 英名:Bitter orange
  • 園芸分類:常緑小高木 / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
  • 草丈・樹高:3~4m
  • 苗の植え付け・植え替え:3月下旬から4月中旬
  • 接ぎ木:4月下旬~5月中旬
  • 開花期:5月~6月
  • 収穫期:10月下旬~1月上旬
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。
  • ※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
  • 特徴
  • 葉柄には広めの翼があります。5~6月頃に白色の5弁花をつける。
  • 寒暖に強いので、樹齢の高いものが多い。果実は、球形で冬になると黄熟するが翌夏には緑色に戻ります。
  • 1樹に新旧代々の果実がなっていることに由来して、縁起のよいものとして正月飾りに使われます。
  • 柑橘類には多くの種類がありますが、そのほとんどは薬剤を使わないで栽培できるので、家庭での栽培に適しています。

ダイダイは常緑小低木

  • 適応
  • 健胃、急性胃腸炎、細菌性下痢、胃弱者の嘔吐、つわり
  • 橙皮(とうひ)は、上記の症状に用いる他に、自立神経の緊張を抑制して、痰(たん)を散らす作用もあります。
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • マーマレード、食酢などに加工して用いる
  • ダイダイの仲間には、果肉の酸味が強い酸橙(さんとう)類と、甘みの強い甜橙(てんとう)類(ネーブル・オレンジ類)があり、全国的に栽培されています。
  • 用土
  • コンテナの場合、市販のみかんの土、または赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜ合わせた用土を使います。
  • 地植えの場合、植え付けの1週間程前に、深さ30cm以上に土を耕して、掘り起こした土に土壌改良用の腐葉土と赤玉土などを(1㎡当たり2~3kg / 土壌の2~3割位の配合比率)を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • コンテナの場合、適期は3月・6月・9月に追肥を施します。有機質肥料か速効性の化成肥料を施します。
  • 地植えの場合、適期は3月・6月・11月です。元肥として有機質の堆肥か即効性化成肥料を混ぜ込みます。定植後の追肥は、6月、11月に速効性化成肥料を施します。

ダイダイは樹高が3~4mになる

苗木を購入するか接ぎ木で増やす

  • 接ぎ木
  • タネをまいて育てたカラタチを台木にして、芽つぎ又は切りつぎをして、苗木を作りましょう。
  • すでに栽培している、柑橘類に接ぎ木をする場合は、4月下旬から5月中旬に、はぎ接ぎや腹接ぎをします。(詳細手順 コチラ
  • 植え替え
  • 適期は3月下旬から4月中旬です。
  • 柑橘類は細根が多く、根詰まりを防いで土中の通気をよくしてやるのが目的です。頻度は2~3年に1回程度、生育具合をみて植え替えましょう。

ダイダイの栽培適地は関東以南ですね

ハーブの仕切りライン

手入れは何が必要なの?

  • 水やり
  • コンテナの場合、鉢土の表面が白く乾いたら、タップリと施します。鉢底の穴から、余った水が流れ出すくらい施しましょう。
  • 地植えの場合、土質によりますが基本的には自然にまかせます。ただし、真夏にひどい日照りが続くような場合は水やりは必要です。
  • 手入れ
  • 病気→潰瘍病・葉や枝、果実に発生する。ミカンハモグリガの食害痕や、風に当たり擦れた傷口から感染します。落葉することもある。
  • 害虫→アブラムシ、アゲハの幼虫、ミカンハモグリガ(エカキムシ)、カミキリムシなど。ミカンハモグリガはは夏芽、秋芽に害を与えるので、幼木を早く大きく生長させるために防除が欠かせません。
  • 剪定→適期は3月上旬から4月中旬頃です。株の中央が、日当たりと風通しがよくなるように整枝をします。
  • 摘果・摘蕾→ツボミが多くつき過ぎたら、3~4葉に1花を目安に間引きをしましょう。7~8月には、摘果を行いましょう。目安は、1果につき30~40葉くらいです。

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 10月下旬~1月上旬が収穫可能な時期です。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 地植えの場合、定植する際には日当たりの良好な場所を選びましょう。

ハーブの仕切りライン