聖火 バラ-巨大輪の花弁は白地にローズピンク色の覆輪-イパネマおやじ
聖火 (Seika)は、1964年10月に東京オリンピックが開催されたのにちなんで、京成バラ園芸が作出したバラです。1971年にニュージーランドで開かれた、国際コンクールで金賞を受賞しています。まだバラ園芸の分野では後進だった、日本のバラ育種の実力を世界に知らしめた品種とされています。
白地に濃いローズ赤色のグラデーション
- 開花とともに白地のベースに、全体が赤味がかってきます。
- 花色が変化する様子を、東京オリンピックの聖火台の炎をイメージして作出したバラ。
- 半剣弁高芯咲きで、花つきはよいバラ。
- シュートの発生が少ないので、古い株を大切に管理します。
- 耐病性は、うどんこ病には弱い。黒星病には普通です。
- うどんこ病の防除→うどんこ病対策で10日に1回以上の定期的な薬剤散布が必要です。
- うどんこ病は、農薬などの殺虫剤や薬剤と育てる環境によって予防することができます。
- 育て方の注意点は2つあります。その1つは、株や葉の密集を避けて風通しをよくし、適度な湿度と日当たりを確保すること、そして二つ目は水はけのよい土壌を常に保つことです。
- 農薬での予防策は、薬剤を定期的に散布しておくことです。うどんこ病になりやすい時期の前に、週に1回程度の農薬や殺虫剤を散布しておくと効果的です。
- 花木や庭木など大きな植物にうどんこ病が発生してしまった場合は、植物へのダメージが少ない休眠期に毎年農薬を散布することで、うどんこ病になりにくい状態にすることができます。
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聖火は強健で大株に生長する
- 作出国:日本
- 作出年:1966年
- 作出者:鈴木省三 氏 (京成バラ園芸)
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:Rose Gaujard × Crimson Glory
- 咲き方:四季咲き
- 花形:半剣弁高芯咲き
- 花径:大輪(13cm・花弁数26~40枚)
- 香り:微香
- 樹形:横張り性
- 樹高:120cm
- 撮影:神代植物公園・バラ園 2014年10月
東京オリンピック開催にちなんで作出されたバラ
バラ園の風景:春の港の見える丘公園
園芸メモ・バラの栽培用語:根詰まり⇒鉢植えの根が伸びすぎて、鉢壁に沿って固く巻くことで乾燥して、養分の吸収ができにくくなった状態。