パパメイアン バラ-ベルベットのような黒赤色の巨大輪-イパネマおやじ
パパ メイアン (Papa Meilland) は、黒みのある深紅色のツボミが開花するにしたがって、表面にうっすらと紫色がかった黒赤色の弁色に変わります。13cm以上にも及ぶ、巨大な黒赤色系を代表する品種です。
ベルベットのような黒赤色のバラ
- 花数は少なく、花枝が長いのが特徴。
- 強烈なダマスク・モダンの香りが人気。
- 外側の花弁に、特徴である白い筋が入る。
- 樹形は直立性で、少し細立ちのハイブリッドティー系統。
- 厳しい環境には耐えるが、病気に弱い。
- 枝変わりに「つるパパ・メイアン」があります。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに弱い。1週間~10日に1回以上の定期的な薬剤散布は欠かせません。
- うどんこ病の防除→うどんこ病は、自然治癒する病気です。初期段階であれば、重曹などを溶かした水を散布することでカビの繁殖を抑え、自然治癒を促すことができます。特に夏や冬の期間は治癒力が高くなるので見つけ次第駆除していきましょう。
- 黒星病の防除→黒星病は5月頃から梅雨期にかけて発病しやすく、一雨ごとに下葉から上に向かって広がります。雨水によって伝染するので、降雨前の薬剤散布が効果的です。株元への敷きワラなどのマルチングをして、雨水のはね上がりを防ぎましょう。落葉した葉は、放置しないで手早く除去します。
- 枝の伸びにくい四季咲き性のバラが、黒星病に感染すると落葉してしまうという深刻な成育障害を起こします。厄介なことに、黒星病に対する有効な治療薬は現在ありません。従って生育期間中は予防薬を定期的に散布し感染予防に努めるましょう。
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パパ メイアンは栄誉の殿堂入りをしたバラ
- 作出国:フランス
- 作出年:1963年
- 作出者:Alain Meilland
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:Chrysler Imperial × Charles Mallerin
- 咲き方:四季咲き
- 花形:剣弁高芯咲き
- 花径:巨大輪(13cm・花弁数26~40枚)
- 香り:強香(強烈なダマスク香)
- 樹形:直立性
- 樹高:180cm
- 撮影:生田緑地ばら苑・2014年10月 谷津バラ園・2015年5月
強いダマスク・モダンの芳香がある
バラ園の風景:春の京成バラ園
園芸メモ・バラの栽培用語:発根促進剤⇒挿し木の際に、挿し穂の切り口に塗る薬剤。発根を促すホルモン剤の粉が一般的。