キャットニップ ハーブ-猫の大好きな植物で傷薬やハーブティーに-イパネマおやじ
キャットニップ (Catnip) は、猫が噛む草という意味です。ネペタラクトンという、猫を興奮させる物質が含まれています。実際に猫のおもちゃとして販売されています。猫が食べてしまう事もあるので注意してください。
ハーブティや薬としても利用される
- 分類:シソ科・イヌハッカ属 / 原産地:ヨーロッパ、西アジア、中国、朝鮮半島
- 学名:Nepeta cataria
- 英名:Catnip
- 別名:イヌハッカ、キャットミント
- 多年草・耐寒性 / 草丈:40~100cm
- 開花期:5月上旬~7月下旬 / 地植え、鉢植え
- 特徴
- 長く伸びた茎は冬には枯れて、株元に冬至芽が残ります。ヨーロッパからアジア南西部に広く分布しています。
- 茎は直立してよく枝別れし先端に白い花穂を付け、開花期には100cm以上になります。白味を帯びた葉は丸みのあるギザギザした形をしています。
表面に短くて細い毛が生えていてビロードのようです。
- 近縁種
- イヌハッカ属の仲間で、キャットミント(Nepeta faassenii)は、キャットニップと混同されますが、同属ではあるが別の植物です。
- 他にも、ネペタ属の仲間でキャットミントと呼ばれる種があり混同されています。ハーブとして利用するのはキャットニップのみで、その他は観賞用として栽培されています。
- 適応
- 発熱性疾患(風邪、インフルエンザ)、不眠、動悸、興奮症、疝痛、鼓腸、消化管機能不全
- 【外用】外傷、打ち身、捻挫
- 料理・飲み物で楽しむ
- 料理・飲み物で楽しむ:蕾がついたら全草を刈り取り、乾燥させてハーブにします。料理用には若い葉を摘み取り、生か乾燥させて使用する。
- 用土
- 地植え、鉢植え共に腐葉土3:赤玉土7の割合で混ぜ合わせた土にアルカリ性を保つために少量の石灰を混ぜた土が良いでしょう。
- 肥料
- 苗を定植したら元肥として、芽を出した時期の追肥として、収穫後にお礼肥として、それぞれの時期に緩効性の化成肥料を与えてください。(目安:土1L当たり肥料2g)
- 開花前には、肥料を施すのは控えましょう。
猫が興奮する成分が含まれている
- タネまき
- 適時期は、春蒔きが3~5月・秋蒔きが9~10月です。本葉が4~6枚に生長したら、地植えの場合は、25cm以上の株間をとって植え付けます。
- 鉢植えの場合は、腐葉土3:赤玉土7の割合で混ぜ込んだ土を使います。深めの大きな鉢を選びましょう。
- 株分け
- 休眠中の3~4月中旬・又は、生育が穏やかになる9~10月中旬に行います。その際には、地上部分は切り戻して、新芽を残して黒く腐った古い根を取り除きます。
- 挿し芽
- 適時期は4~6月です。若い芽の先を10cmくらいの長さで切り取り、よく湿らせてからバーミキュライトなどの挿し床に約2cm挿し込んで、根付くまで半日陰で水を与えながら管理します。根付いたら定植しましょう。
- 植え替え
- 必要なし
梅雨前には刈込みをする
- 水やり
- 水はけの良い土壌を好みます。
- 11~3月の間は、土の表面が乾いてから2~3日したらタップリと水をやります。4~10月の間は、土の表面が乾いたら、スグにタップリの水をやりましょう。
- やや乾燥気味で、過湿にならないよう管理しながらメリハリをつけた水やりの管理をしてください。
- 真夏は土が乾燥しやすいので、水切れに注意してコマメな水やりをしましょう。
- 手入れ
- 草丈が30cm以上に生長したら枝先を摘み取ると側枝が伸びて花を付けます。
- 病気→特になし
- 害虫→虫ではありませんが、猫が大好きな成分を含み葉はマタタビに似た香りがします。株を荒らす事があるので、株の周囲を金網などで囲いをして防御しましょう。
※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 葉はいつでも摘み取れますが、長く保存するのならツボミが付き始める頃が良いでしょう。
- 茎ごと刈り取り、風通しのよい日陰に吊るして乾燥させると、より強い香りが楽しめます。
- 日当たり
- 日当たりの良い場所を好みます。年間を通して日向で育てましょう。