カレープラント ハーブ-葉にカレーのようなスパイシーな香り-イパネマおやじ
カレープラント (Curry plant) の名前は、葉に軽く触れるとカレーのようなスパイシーな香りがすることから、この名前がついています。別名のエバーラスティング(everlasting)の名前の由来は長期間色あせない事から「永遠の花」と呼ばれることに由来しています。
夏に黄色の花を扇状に付ける
- 分類:キク科ムギワラギク属(ヘリクリサム属) / 原産地:ヨーロッパ南部
- 学名:Helichrysum italicum
- 英名:Curry plant
- 別名:イモーテル・エバーラスティングフラワー
- 多年草・半耐寒性 / 草丈:30~60cm
- 開花期:7~9月 /栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- 葉は細長く、細かな綿毛のような毛に覆われています。銀灰色のウブ毛に覆われた茎は頑丈な木質で、50cm以上の高さに成長します。寄せ植えや花壇の縁取りなど、他の植物の引き立てにも、その魅力を発揮します。
- 2年目になると表面が木のようにゴツゴツとした感じになります。(木質化)夏になると黄色い小花が茎の先端に集合して放射状に咲きます。ボリュームのある花姿は見栄えが良いものです。葉や花は乾燥させても色褪せないので、ドライフラワー、ポプリに利用します。
- 香りは、カレーに似ていますが基本的に食用には利用しません。
- 適応
- 細菌・真菌による感染症、倦怠、軽い鬱
- 料理・飲み物で楽しむ
- 飲み物で楽しむ→カレープラントの名前で、ハーブティとして飲まれています。スープなどに煮込んで香り付けにすることもあるそうですが、食用にはしないのが無難でしょう。
- ※カレー粉やカレールーの原料には、使われていません。
- 用土
- 水はけの良い土を好みます。
- 地植えの場合は、石灰を撒いて酸性を中和しておきましょう。
- 鉢植えの場合は、腐葉土3:赤玉土4:バーミュライト2:鹿沼土1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料
- 春と秋になったら、月間1回のペースで粒状の化成肥料を株元に少量与えます。肥料の与え過ぎは、ひ弱になり葉も美しい銀白色に育ちませんので、量は控えめにしてください。
スパイスとしては利用されない
- 挿し木
- 適時期は、4~5月・9~10月です。
- 種子を採取するのは難しいので、挿し木で繁殖させます。
- 新芽の先端を2~3節の長さに切り取り、下部の葉を取り除き赤玉土をいれた鉢に挿します。
- 根が出て育つのに約1ヶ月かかるので、乾かさないように水やりをして半日陰の場所に置き管理しましょう。
- 根が出てきたら1本ずつポットなどに植え替えて管理します。刈り込みで切り落とした枝を利用しましょう。
- 植え付け・植え替え
- 地植えの場合は、一度植え付けると植え替えの必要はありません。
- 鉢植えの場合は、生長して鉢の中が根で一杯になり根詰まりをおこして、底から根が出ている状態になったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
- 水やり
- 過湿を嫌うので、やや乾燥気味に管理してください。土の表面が乾いてきたらタップリと水を施しましょう。
- 年間を通してやや乾燥気味に管理します。水のやり過ぎは、過湿を招き根腐れ病を引き起こしやすくなるので、メリハリをつけた水やりの管理が大切です。
- 但し、ここが難しいところですが水切れを起こすとツボミが落ちたり生育が極端に悪くなりますので「土の表面が白く乾いてきたらタップリと水をやる」という基本を守りながら管理してください。
花壇の縁取りや寄せ植えに適する
- 手入れ
- 切り戻し・刈り込み→枝葉をよく伸ばして密生する性質なので、密生した状態を放置すると、風が通り難くなり蒸れやすくなります。蒸れると葉が枯れやすくなります。
- 梅雨に入る前に全体が蒸れないように、生い茂っている葉の枯れた部分を取り除き、株の根元や混みあった枝は切り取って風通しを良くしましょう。古い葉を取り除くことで新しい芽が生長します。
- 冬越しの前には、思いきって刈り込みをしましょう。三分の一を残すぐらいで強めに刈り込みましょう。
- 病気→根腐れ病 水のやり過ぎ、過湿が原因で根腐れ病が発生することがあります。発生すると地際の茎が褐色に変色してしまい、そのまま枯れてしまいます。一度かかると治療が難しく、他の植物にも感染するおそれがあります。発生した株は、早急に処分しましょう。
- 害虫→特になし
※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 葉は一年中摘み取り利用ができます。
- 花を利用する場合は、完全に開く前に枝ごと切り取り乾燥させます。ドライフラワーやポプリにして楽しめます。
- また、香りの持続性が強く乾燥させたものは1年くらい香りを楽しめ、消臭剤としても使えます。
- 日当たり
- 日当たりの良い場所を好みます。日に当たらないと生育が悪く、花も咲きにくくなります。
- 日照不足だと葉が黄色くなり落ちてしまうことがあるので、6時間以上は日に当ててやりましょう。真夏の直射日光は避けるほうがよいので、地植えの場合は、寒冷紗やたてず等で遮光します。
- 鉢植えの場合は、半日陰に移してやりましょう。
- 寒さには強いので、-5℃前後まで耐えることができますが、霜に当たると葉が傷んでしまうので地植えの場合は、霜よけが必要です。・鉢植えの場合は、霜の当たらない軒下などの暖かい場所に移しましょう。