キリンソウ ハーブ-鮮黄色の花を咲かせる若葉や芽は食用-イパネマおやじ
キリンソウ (Kirin-so) は、海辺から亜高山帯までの、日当たりのよい岩場や乾燥しやすい草原に自生する植物です。多肉質の葉は先のほうが広いヘラ形で、多数つきます。春になると、太い地下茎から多くの直立の茎を伸ばします。
葉は多肉質で水分を蓄えられる
- 分類:ベンケイソウ科キリンソウ属 / 原産地:日本、朝鮮半島、千島、サハリン、カムチャッカ
- 別名:(和名・麒麟草)
- 学名:Phedimus aizoon var. floribundus (=Sedum aizoon var. floribundum)
- 英名:なし(便宜上Stonecropを使用)
- 多年生草本 / 草丈:20~50cm
- 開花期:6~8月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- 花は、6~8月に茎頂に、5mm程の鮮黄色の小花をつけます。花弁5、ガク片5で緑色、雄しべは10本雌しべは5本あります。
- 冬は地上部が枯れ、根元に新芽をのぞかせた状態で冬を越します。
- キリンソウは、非常に手のかかる高山植物の系統から、野に咲く宿根草のように自然に育つ丈夫な系統まであります。その中でも、高山植物扱いするものは、小型の種が多く、海辺近くで見られる大型のタイプには、宿根草のような扱いでも育つものが多いようです。苗を購入する前に確かめておきましょう。
早春から春にかけて液体肥料や化成肥料を施す
- 適応
- 切り傷、虫刺され
- 料理・飲み物で楽しむ
- 春の時期の、若葉、若芽を山菜として胡麻和え、塩ゆでなどで食べる。
- 用土
- 赤玉土(小粒)4:日向土(小粒)4:軽石(小粒)の割合で混ぜ込んでおきます。事前に水洗いをしてミジンを取り除いておきます。
- 一般的な用土の配合は、赤玉土3~4割に草花用の用土を合わせるという配合が多い。
- 盆栽として小さく育てるには、赤玉土(小粒)10:でもよいでしょう。
- 肥料
- 植え替えの時、新しい土に入れ替えたら元肥としてチッ素、リン酸、カリウムが均等配合されている緩効性の化成肥料を施します。
- 施す量は一般植物の半分程度を目安にします。多すぎると根腐れの原因となります。
- タネまき
- 一般的にはあまり行われていませんが、増やすことは可能です。
- 株分け
- 休眠中に行います。大きく生長した株は、3~4分割にします。ハサミやナイフを使い切り分けましょう。
- 挿し芽
- 5~6月頃に、よく伸びている茎の先端部を10cm位に切り、カッターなどで切り戻して、清潔な用土に挿します。
- 植え付け・植え替え
- 植え替えの適期は、休眠中の芽が動きだす前で毎年行います。根鉢を2/3程度切り取り植え替えます。同時に株分けも可能です。
- 盆栽として育てる場合、2年ごとに植え替えをしましょう。
株分けか挿し芽で増やすのが簡単
- 水やり
- 鉢植えの場合、表土が白くなり乾いたらタップリと施しましょう。盆栽としてコンパクトに育てる場合は、表土が乾いてから一日遅らせてから施します。
- 地植えの場合、自然にまかせます。
- 手入れ
- 病害虫→ほとんどありません。
- 枯れ茎の刈り取り→冬になって枯れた茎は、休眠中に刈り取ります。
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- 収穫
- 春の若芽、若葉を摘み取る。
- 日当たり
- 日当たりと、風通しのよい場所を好みます。