フロリック バラ-半横張り性の樹形でコンパクトな株立ち-イパネマおやじ
フロリック (Frolic) は、明るいローズピンク色のフロリバンダ系統のバラです。ツボミの段階では濃いローズ色の花色は、開花が進むにつれてピンク色になってきます。花姿も丸弁平咲きから、少しずつ丸弁八重咲きになっていきます。
ブライトピンクの花が大きな房咲きになる
- スプレー咲きになり、中輪の花になる。
- 細くしなやかな枝を多く伸ばし、花つきがよいバラ。
- 枝が細い割には、大輪の花を咲かせるので花姿が乱れやすい。
- 満開時は花色が褪色する。かすかな微香がある。
- 樹高も低く、コンパクトにまとまるので鉢栽培にも適するバラ。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに強い。
- 園芸作業→フロリバンダの植えつけ
- 適期は、大苗は10月中旬~3月、新苗は4月~6月です。
- 苗の選び方
- 定説のように”太い枝が3本出ているものがよい”といわれますが、品種によって木の生育サイクルや育ち具合が異なるので、この説は正しいとはいえません。1本でも堅くて太い枝(直径1.5~2cm)がある苗、または枝が細くても堅い枝がある苗、冬の苗であれば樹皮が寒さにあって赤紫色に変化した苗を選びましょう。
- 輸入苗の場合は、枯れ込みが無くて、少し芽が膨らんでいるものがよいです。
- バラ苗はノイバラなどの台木に、接ぎ木をして作られます。接ぎ木から数ヵ月後、5月の連休前後に花やツボミつきで売られのが新苗です。そして、接ぎ木から1年後の10月末から翌年2月頃に市場に出回るのが大苗です。
- 鉢植え苗は、大苗を鉢植えにして年間を通して売られています。
- バラ苗の接ぎ木部分は地面の上に出して植えつけ、株周りはワラなどでマルチングをして、保温してください。
コンパクトな樹形に育つのでスタンダード仕立てもよい
- 作出国:アメリカ
- 作出年:1953年
- 作出者:Herbert C. Swim
- 系統:[F] フロリバンダ
- 交配親:World’s Fair × Pinocchio
- 咲き方:四季咲き
- 花形:半八重平咲き
- 花径:中輪(8cm・花弁数13~21枚)
- 香り:微香
- 樹形:半横張り性
- 樹高:100cm
- 撮影:神代植物公園・2014年11月、2015年5月、2016年5月
咲き始めはローズ色で開くとピンク色になる
バラ園の風景:
園芸メモ:分球⇒球根類が繁殖して、小さな子球(しきゅう)が増えること。子球は、球根の脇芽が肥大したもので、球茎の基部や、鱗茎、根茎などに発生する。子球を育てると、親と同じ性質を持った、新たな植物体が得られる。{同義=木子(きご)、珠芽(しゅが)}とも呼ばれる。