チャイブ ハーブ-ネギ類の一種でニンニクやエシャロットも同じ仲間-イパネマおやじ
チャイブ chives は、アサツキよりも細い葉で、かすかなオニオンの香りがあります。欧米で栽培されているチャイブは、アサツキの仲間が栽培化されたもので地中海沿岸では、2000年前から栽培されていました。栽培の起源は中国でそこからアジアやヨーロッパに広がっていったとされます。
アサツキの仲間で料理にも用いられる
- 分類:ユリ科・ネギ属 / 原産地:アジア・ヨーロッパ
- 学名:Allium schoenoprasum
- 別名:セイヨウアサツキ(和名:エゾネギ・蝦夷葱)
- 多年草・耐寒性 / 草丈:20~40cm
- 開花期:5月~7月 / 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- 初夏になると赤紫色の小花をボール状に咲かせます。葉の先端にポンポンと咲く姿は可愛らしいものです。
- 花が美しいので、ハーブガーデンだけでなく普通の花壇にも似合います。シンプルなので、色々な花とあわせることで、さらに見栄えがよくなります。花壇のフチなどに群植すると見栄えがします。
- 冬には、葉が枯れますが多年草なので毎年芽を出して愛らしい花を、咲かせてくれます。
- 地植えや鉢植えのアブラムシを防ぐ効果があり、バラ、人参、トマトと相性が良いのでコンパニオンプランツとして知られています。
- ※ チャイブとアサツキの違いは
- アサツキ(var.foliosum)→日本原産でチャイブの変種です。球根(鱗茎)ができ夏は休眠し、全体的にやや小型です。
- チャイブ→球根が出来ません、冬には葉が枯れますが休眠はしません。畑や鉢植えの植物の、アブラムシを防ぐ効果があり、バラ、人参、トマトと相性が良いのでコンパニオンプランツとして知られています。
アサツキよりも細い葉で少しオニオンの香りがする
- 適応
- 食欲増進、殺菌、防腐
- 料理・飲み物で楽しむ
- 生で刻んで、薬味として、サラダのドレッシング、スープの浮き実になります。玉子料理や、酢味噌あえ、ポン酢に加えて鍋料理などに使うとうま味が増します。
- 用土
- 水もちの良い、肥沃な土を好みます。酸性の土壌を大変嫌い、有機質に富んだ土壌を好みます。
- 腐葉土3:赤玉土7の割合で混ぜた土に、苦土石灰も加えて混ぜ込み、酸性を中和した土を使いましょう。
- 肥料
- 植え付けに時に、予め化成肥料を混ぜ込んでおきます。植え付け後は、収穫をしたらお礼肥として同じ肥料を少量与えましょう。
- 夏を過ぎて、秋から生育が盛んになるので追肥として株元を耕し堆肥や緩効性肥料を混ぜておきます。但し、与えすぎると葉が太くなり過ぎるので注意しましょう。
- タネまきで増やす
- 適時期は3~4月・秋は9~10月です。
- 定植させる場所や、鉢に直接蒔いて間引きしながら育てます。発芽温度は20℃前後を保てる環境を確保します。
- 苗の高さが10cm程になったら5~6本まとめて植え付けます。
- 株分けで増やす
- 適時期は3~4月・秋は9~10月です。
- 堀り上げた株を、傷つけないよう二注意して1株3本を目安に分けます。傷んでいる根も取り除いておきましょう。
- 生育すると横に広がっていくので、株間を15~20cm程度空けて植え付けます。
- 植え替え
- 地植えの場合は、一度植え付けたら放任でよいでしょう。
- 鉢植えの場合は、株が混み合って根が鉢からハミ出してきたら株分けを兼ねて植え替えを行いましょう。適時期は9~10月です。
初夏の頃に薄紫色の小花をボール状に咲かせる
- 水やり
- 土の表面が乾いたらタップリと水を与えます。真夏は乾きやすいので、乾ききる前に与えるようにして、水やりのタイミングを少し早めましょう。
- 冬になると地上部は枯れますが休眠はしないので、根は生きています。地植えの場合は、必要ありませんが、鉢植えは土がカサカサになる前に水やりをしましょう。
- 手入れ
- ツボミを摘む→花も綺麗で観賞価値がありますが、葉の収穫をメインにする場合は、ツボミのうちに摘み取ってしまいます。そうすることで柔らかい葉を、秋まで収穫できます。
- 冬は地上部が枯れてしまいます。株は生きているので、霜や凍結で根が傷まないようにワラや腐葉土などで株元を覆ってやります。
- 鉢植えの場合は、霜の降る場所を避けて屋根のある場所に置きましょう。
- 病気→特になし
- 害虫→アブラムシ
※ ハーブの栽培手入れ⇒トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 葉が20cm程に生え揃ってきたら、株元の5cm位上部で刈り取ります。後から新しい芽が伸びてきて、年に数回繰り返して収穫ができます。
- 日当たり
- 日当たりの良い場所を好みますが、少々暑さに弱い植物です。真夏の時期、地植えの場合は、簾などで直射日光を遮ってやりましょう。
- 鉢植えの場合は、鉢の中の温度が上昇するのを避けます。熱が反射するコンクリートの上などの場所を避けて、風通しの良い場所に置きましょう。