ハニーサックル ハーブ-初夏に甘酸っぱい香りの花を咲かせる-イパネマおやじ

ハニーサックル honeysuckle の、和名はニオイニンドウと呼びます。日本には、近縁種のスイカズラなど25種が自生しています。初夏から秋にかけて、筒形で唇状の花を多数咲かせて強い芳香を放ちます。北米産のツキヌキニンドウに似ていますが、花形が大きく開花時の芳香も強いのが特徴。花色は花弁の内側がクリーム色で、外側は紫紅色になります。(注:画像はスイカズラです 近日中に差し替え予定)

ハニーサックルはスイカズラ科です

冬でも葉を残すことからニンドウと呼ぶ

  • 分類:スイカズラ科・スイカズラ属 / 原産地:西アジア、ヨーロッパ、北アフリカ
  • 学名:Lonicera periclymenum
  • 別名:ロニセラ・ペリクリメヌム(和名:ニオイニンドウ)
  • 多年草・つる性落葉低木:耐寒性 / 草丈:5~6m
  • 開花期:5月~10月 / 栽培方法:地植え、鉢植え(プランター)、フェンス、トレリス
  • 特徴
  • 名前の由来は、花にたくわえられた蜜をミツバチが吸いにくることからといわれます。日本で親しまれているスイカズラ(L.japonica)は、ジャパニーズ・サックルと呼ばれる同属の近縁種で、当ページで紹介するニオイニンドウとは異なります。
  • 花筒を吸うと甘い蜜が出てくる事から名付けられたと、いわれています。
  • 初夏から夏にかけて甘酸っぱい香りの花を咲かせ、夕刻からは一段と香りが強くなってきます。低木状に育つ種類もありますが、園芸上人気があるのはつる性種のもので、高さが5~6mにもなります。
  • 適応
  • 関節炎、上気道炎、可能性の傷、口内炎、胃腸炎、乳腺炎

ハニーサックルはつる性半落葉性木本です

徳川家康はニンドウ(忍冬)を原料にした酒を飲んでいた?

  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 徳川家康が生涯現役で75才という、当時としては異例の長寿を保った家康の健康法には、まだ明らかにされていない秘密がたくさんあると言われています。
  • その秘密のひとつに「忍冬酒」があると言われてます。この原料になったのが「スイカズラ」です。(ハニーサックル・ニオイニンドウとは異なる)
  • 現在も浜松の名産として、製造・販売されています。無添加の和リキュール酒です。伝来の歴史は古く、室町時代から江戸時代にかけて、菊、桐、牡丹などと共に配した、その代表的な模様が忍冬唐草模様と葡萄唐草模様に使われています。
  • 花は、生でサラダに入れたり、乾燥させてポプリに利用します。
  • スイカズラ (学名・Lonicera japonica)
  • 生薬:金銀花(きんぎんか)
  • 乾燥した茎葉を煮出したものは、あせもや湿疹に効くといわれ、浴槽に入れてお風呂に入る際に利用します。
  • ※ 果実は有毒なので、食べられません。
  • 用土
  • 水はけが良ければ土壌は選びませんが、有機質であれば理想的です。腐葉土4:赤玉土6の割り合いで混ぜ込んだ土を利用します。
  • 肥料
  • 植え付ける際に元肥として緩効性化成肥料を施します。追肥として2月と9月に、油かすと固形の化成肥料を置肥してください。
  • 多肥を好むので、生育期間の春季や9~10月には2週間に1回のペースで薄めた液体肥料を施します。

ハニーサックルは和名がニオイニンドウです

  • タネまき
  • 適時期は3~4月・8~11月中旬です。
  • 挿し木で増やす
  • 適時期は5月中旬~10月です。
  • 今年新しく伸びたつるを15cmほど切り、バーミキュライトなどに挿します。水を入れたコップに入れても発根します。
  • 2~3週間後には根が出るので、傷めないよう移植しましょう。生育が早く、2年目には開花します。
  • 植え付け
  • 適時期は3月中旬~5月です。
  • 地植えの場合は、植え穴を大きめに掘り、苗を植えつけます。根張りが不十分な苗は枝を短めに切り落としてから行い、支柱も同時に立てましょう。
  • 植え替え
  • 適期は、3月~4月です。
  • 鉢植えの場合は、鉢底にまわった根を切り詰めてから植え替えます。小さな鉢に植えられている場合はこの時期に10号以上の大きな鉢か庭に植えかえたほうがよいでしょう。

ハニーサックルは薬用にも利用される

ハーブの仕切りライン

花をポプリに利用する

  • 水やり
  • 土の表面が乾いたらタップリと水を与えてください。とくに春から秋の生長期には水を欠かさないように注意して、管理しましょう。
  • 手入れ
  • 生長が旺盛でつるの伸びるのが早いので、つる先を誘導したり間引いたりする必要があります。
  • 伸びすぎたつるは1~2月ごろ、深めに切り詰めてやります。春から秋にかけての生育期に伸びてくる、細かいつるは抜き取りましょう。
  • 冬になり霜や寒風のある寒冷地では、株元にわらを巻くなどして防寒対策をしましょう。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ、ハダニ 夏期に多発するのがハダニです。葉の裏に寄生し、被害部分に小さな白斑ができます。増える前に薬剤散布をしましょう。

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 収穫
  • 適期は、花が咲き始めたらすぐに摘み取ります。(鑑賞用)
  • 日当たり
  • 日当たりの良い場所を好みますが、明るい半日陰でも十分に育ちます。ただし、花つきは悪くなる傾向があります。

ハーブの仕切りライン