剪定-2 植物の形を整えたり風通しをよくする作業-イパネマおやじ
- 剪定は、伸びすぎた枝や不要な枝を切り、幹や主な枝の先端を切りつめ、樹姿を整える作業のことです。他にも分枝・新芽出しをうながすなどの目的で不要な枝や茎を切ることで、枝茎の刈り込みや切り戻し、草本の芽摘み・摘芯なども剪定に含まれます。
- 盆栽や庭木では、枝や幹に針金をかけたり添え木をして曲がりや方向を変えて枝や幹に模様をつけたり形を作ることも、整枝(姿)するといいます。
樹形を整えるための手入れ
- 整枝と剪定
- 木姿や草姿を美しく整えることが整枝ですが、花木などでは蕾がつきやすいように、果樹などでは作業をしやすくしたり、結実をふやすために枝を整える作業も整枝といいます。ここでは、敢えて二つの項目に分けて違いというよりは、いろんな技法を記載してみました。
- 整枝する枝
- 図のような伸び方の枝を忌み枝といい、木の姿を荒々しくしたり、枝が絡み合って成熟した幹や枝の美しさを損なってしまいます。場合によっては、伸び方のアンバランスを招くこともあり、力の均衡を保つため切り取ります。但し、図の枝が全て不要な枝とはいいきれません。将来の木姿を考えて、切り取るかどうかを決めます。特に落葉樹では、庭木も盆栽も葉が落ちた後の冬期の木姿も鑑賞するので、枝の向きや重なり具合、太さのバランスなども考慮することも大切です。
- 仕立ての整枝
- 人工的な樹形を作ることも整枝といい、日本庭園の庭木の仕立て方や、西洋庭園の樹木を刈り込んで整形したトピアリー、、つる性植物のスタンダード仕立て、壁に這わせて仕立てることも整枝に含まれます。
玉散らし→庭木の枝を整枝して、大小の球状に仕立てる
太い枝は少しずつ切りましょう!
ノコギリを使っても大丈夫。4段階に分けて作業します
枝の剪定の基本は芽を傷つけないことが大切
- 付け根で切る
- 枝の剪定は、芽を傷つけないように切るのが基本です。芽の3~5mmくらい上で枝を切りますが、切り方としては、切り口が水平な「水平切り」と、斜めの「斜め切り」があります。剪定する人が楽に切ることができる近めの枝は「水平切り」に、腕を伸ばして切るような遠めの枝は「斜め切り」となります。葉が落ちた落葉樹を剪定する場合、「斜め切り」にすると見た目はきれいですが、切り口が斜めだと人間の体にひっかかったり目を突いたりする恐れがあるので、人の体に触れる高さの枝は「斜め切り」を避けた方が良いでしょう。
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