ユキサン バラ-純白の剣弁咲き大輪花でコンパクトな樹形-イパネマおやじ
ユキサン (Youki San) は、強い香りがあり、花弁の質もよくて花もちがよい品種です。少し横張り気味に枝を伸ばしますが、全体にまとまりのよい樹形になります。1964年バーデンバーデン金賞を受賞しています。
純白のバラの中でも最も色の白い品種の一つ
- ユキサンは、弁質はよいが、たまに開ききれない場合がある。
- 花名は、日本が生んだエコール・ド・パリの著名な画家、藤田嗣治の3人目の妻でもあり、パリ芸術家サークルの花形女性(今でいうアイドルのような)、リュシー・バドゥ(Lucie Badoud)に捧げられたバラ。藤田が彼女に付けたあだ名が”ユキ(Youki)”から、この名がつけられました。
- ユキサンの生育は、やや緩慢な傾向がある品種です。
- 枝変わりに「つるユキサン」がある。木立ち性種に戻りやすい性質でもあります。
- 耐病性は、うどんこ病に対しては弱い、黒星病には普通。月間3~4回の定期的な薬剤散布が必要です。
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樹勢は普通で生育はやや緩慢な性質
- 作出国:フランス
- 作出年:1965年
- 作出者:Meilland International
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:Lady Sylvia × White Night
- 咲き方:四季咲き
- 花形:半剣弁高芯咲き
- 花径:大輪(10cm・花弁数17~25枚)
- 香り:強香
- 樹形:横張り性
- 樹高:120cm
- 撮影:横浜イングリッシュガーデン 2014年10月
よい秋の花を咲かせるために9月上旬の夏剪定をしっかり
バラ園の風景:
園芸メモ・バラの栽培用語:根頭がんしゅ病⇒根や接ぎ口部分の表面に、ゴツゴツした大小のコブが生じる病気。初期は白色ですが、徐々に乾燥して黒褐色になります。病原菌は、リゾビウム ラジオバクターで、土中に生存しています。土壌内での伝染や、感染した株に使用したハサミなど、道具に付着して伝染をします。
苗を枯れ死させるまでの害はありませんが、生育力が劣るなどの病害がある。コブを発見したら、土壌中に病原菌が潜んでいるので、株を引き抜いて処分すると共に、土壌を新しく入れ換えましょう。手入れなどで使用した、ハサミ、スコップなどの道具類の消毒も行います。