リバプールエコー バラ-多花性の房咲きで枝が伸長する-イパネマおやじ
リバプールエコー (Liverpool Echo) は、サーモンピンク色の丸弁平咲きで、ツボミが開く速度が遅く花弁数が少ない品種です。開花するとすぐに花芯が現れます。
サーモンピンク色で丸弁平咲きのバラ
- 大きな房咲きで花つきはよいが、花もちがあまりよくない。
- 花の開花速度が速く、花弁数が少ないので花芯が露出しやすいバラ。
- 欧米ではフロリバンダ種として扱われるが、国内では株が長く伸びるのでつるバラとして扱うことが多い。
- 春に開花すると、以後の開花は多くは期待できない。
- 冬期に枝を短く切り詰めて、ブッシュ・ローズのように扱うこともできる。その時は、花茎が反発するように勢いよく伸びます。
- 冬の剪定は、やや浅く樹高の上から1/3の位置を目安にします。よい芽がなくてもとりあえず剪定はしましょう。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに普通。ともに月間3~4回以上の継続した薬剤散布は必要です。
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枝は細くて好みの形に誘引がしやすい
- 作出国:ニュージーランド
- 作出年:1966年
- 作出者:Samuel Darragh McGredy Ⅳ
- 系統:[F] フロリバンダ(国内ではつるバラとして扱う)
- 交配親:(Little Darling × Goldilocks) × München
- 咲き方:返り咲き
- 花形:丸弁平咲き
- 花径:中輪(8cm・花弁数17~25枚)
- 香り:微香
- 樹形:直立性 (つる性)
- 樹高:250cm
- 撮影:生田緑地ばら苑 2015年5月
原産地はフロリバンダ種だが国内では生育旺盛で枝を伸ばすのでつる性として扱うことが多い
バラ園の風景:山下公園のバラ園
園芸メモ・バラの栽培用語:遅咲き⇒平均的な開花期よりも少し遅れて咲く品種のこと。平地では6月上旬頃、寒冷地では6月下旬から咲き始めるものが多い。原種やランブラーローズにこの傾向が見られる。