生長中の手入れ バラの園芸・作業-イパネマおやじ
バラを育て、よい花を咲かせるためには、芽が伸び始める頃から毎日バラをよく観察し、臨機応変に適切な処理をする必要があります。
芽出しから開花までの手入れ
芽かき
健全な太い枝に育てるために、芽かきが必要な場合があります。バラの芽は1ヶ所に3つの芽があるのが一般的、普通は真ん中の芽が伸びます。もし真ん中の芽がダメになったときは、左右の芽が伸びて1ヶ所から2本の芽が出ている事があります。
この場合、2本とも伸ばすと共に細くて貧弱な枝になってしまうので4~5cmに伸びたタイミングで、1本を残して他の1本をかき取ります。芽かきをするのは、系統別にはシュラブローズ、ブッシュローズ、つるバラともに行います。
開花を調整して長く花を楽しむ
たくさん花がついたら、ツボミを2割ほど摘み取り、開花を調整します。たくさんの花が株を覆うように咲くと、見ごたえがありますが、少しツボミを摘み取って開花の時期をズラしてみるのも一興です。
ツボミが見えるか見えない位の生育状態で、先端をつまみ取ると約1週間ほど長く花を楽しめます。摘み取るのがツボミではなく、開花してから摘み取ると、芽が出るのみ2週間くらいかかります。
生長が止まったツボミの処理
小さな段階で摘み取る→シューと伸び始めてから、寒さや日照不足にあうと、中央のツボミが生長を止めて、サイドに勢いのあるツボミがつくことがあります。こんな場合、伸びの止まったツボミを摘み取ります。放置するとバランスの悪い花枝になってしまいます。
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日常の手入れと注意点
株の内側にも日が当たるようにする・込み合う枝の整理
株の中心にも日が当たるように、込み合い過ぎた枝を刈り取ります。1本のシュートから多くの枝が出ている場合、余分な枝は刈り取りスッキリさせて日当たりをよくしましょう。
肥料が少ないと花が大きくならない品種もある
肥料が切れると、ツボミのついた花梗が細く、花が小さくなってしまう品種もあります。寒肥をしっかりと施していても同様です。常に穏やかに効いている状態が望ましいので、生長の様子を観察しながら少量の追肥を施します。使う肥料は効き目の早い液体肥料か、速効性の化成肥料を軽く一握り株元に施しましょう。
バラ園の風景:
園芸メモ・バラの栽培用語:ハイブリッドティー系統⇒ハイブリッド・パーペチュアルとティー・ローズとの交雑から始まる。完全な四季咲きで、大輪の1輪咲き系統。現代バラを代表する系統で、1輪咲き品種の大半はこの系統に属し、ガーデンローズとしても重要な品種群です。