レディローズ バラ-明るい朱色でコンパクトな直立性-イパネマおやじ
レディローズ (Lady Rose) は、朱色の剣弁高芯咲きの整形花です。花径が13cmもある巨大輪と、赤みのある若葉とのコントラストが美しいHT種です。
鮮やかな朱色の剣弁高芯咲き
- ほぼ直立性で枝数が多く大株になります。
- 低い樹形で花枝が短く、多花性なので全体を覆いつくすほど咲きみだれる。
- 強い香りではないが、淡い芳香をもっているバラ。
- レディ・ローズは、1981年ベルファスト金賞受賞。
- 朱色系では珍しいコンパクトな樹形で、鉢栽培にも向いている品種。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに普通。月間3~4回の薬剤の定期散布をしましょう。
- ブッシュ樹形のバラ(ハイブリッドティー、フロリバンダ系統、ミニバラ系統など)は、基本的に誘引しなくてもよいので花壇の中央に配置するとよいですね。ブッシュ樹形のバラは、剪定を繰り返して育てますが、利点は樹高を調整できることです。庭のスペースや、花の鑑賞がしやすいように、咲く高さを100cm~130cm程度に調整するのが一般的です。
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枝先が分枝して細い枝が密に出る
- 作出国:ドイツ
- 作出年:1972年に、Reimer Kordes が作出
- 作出者:1979年に、W. Kordes ‘Söhne が発表
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:実生 × Traumerei
- 咲き方:四季咲き
- 花形:剣弁高芯咲き
- 花径:大輪(13cm・花弁数17~34枚)
- 香り:中香
- 樹形:半直立性
- 樹高:120cm
- 撮影:京成バラ園 2014年5月
赤味のある若葉とのコントラストが美しい
バラ園の風景:
園芸メモ・バラの栽培用語:ガリカ・ローズ(Gallica Rose)⇒
花色は、赤紫やローズ赤が主だが交配により、ソフトピンクや絞り咲きの品種も作出されています。共通するのは、枝が細く繊細なのでトレリスやアーチなどに誘引しやすく、花付きの良さもあり見栄えのある株になります。趣味のガーデニングに、お勧めの品種です。さらに香りが良いことも、愛される理由の一つです。遺伝学的には赤バラの先祖とされ、赤や紫の花色を持つ品種が多くあります。
交配親としては、ナポレオン・ボナパルト皇帝の后ジョセフィーヌがバラの収集と保護を熱心に行い、居城のマルメゾン宮殿で150種ものガリカ系交配種が栽培されていたそうです。中世に於いて、バラの品種改良や保護などを通じて多大な貢献をした人物だったのですね。