ロイヤルハイネス バラ-上品な色合いと整った花姿-イパネマおやじ

ロイヤル ハイネス (Royal Highness) は、数多くあるハイブリッドティー系統の中でも人気のあるバラの一つです。

ロイヤルハイネスはハイブリッドティー系統

品格のあるソフトピンク色のバラ

  • 樹形が直立性で、花茎も長く伸びる性質なのでコンテスト用の名花として親しまれている。
  • 上品なティー・ローズ系の芳香をもつ。
  • 弁質が弱いので、雨などで傷みやすいバラ。
  • 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに弱い。
  • うどんこ病の防除⇒早期の発見と対応ができれば、花弁への影響や葉を切り取るなどの処置を避けることができます。葉に白い斑点を発見したときは、1週間位の間隔で酢(酸性)や重曹(アルカリ性)を薄めた液を散布しましょう。初期段階では、酸性・アルカリ性にするだけで効果があります。ただし、症状が重くなり繁殖が止まらなくなると、うどんこ病になった葉を摘み取り、二次災害を防ぐために強い薬剤を散布する必要があります。
  • 黒星病の防除⇒バラが必ずかかるといってもいい病気の一つです。黒点病、黒斑病とも呼び、葉に黒い斑点が出来て、やがて葉が黄色くなって落葉します。若い枝には、黒いシミのような痕跡が残ることもあります。土中にすむ黒星病の細菌が、雨や水やりによって跳ね返り、下葉の部分に付着して感染します。結果として雨が続くと多発する例が多いです。落葉すると樹勢が低下したり花が咲きにくくなります。
  • 早期発見をして、病葉を摘み取り薬剤を散布しましょう。発見したら中3日位のペースで3回を目安に薬剤散布を行います。
  • 肥料に関して⇒化成肥料を多量に施すと養分過多になり、病気や害虫の発生の原因となります。それが現れるのが、花枝が曲がったり、花弁数が増えすぎて全体に開花しにくくなることがあります。他には、生育障害や葉の縁が焼けたように枯れこむなど多くのマイナス面があります。
  • 対策は、土中の有機微生物を増やし土壌をフカフカにするために完熟堆肥をすき込んで、なるべく有機質肥料を施すようにしましょう。

※ バラの手入れや病害虫の防除⇒トップページ「バラの園芸・作業」をクリックしてください。

淡いピンク色の剣弁高芯咲きの大輪バラ

HT種の中でも特に人気が高く優れた品種です

カップソーサーのようなクラシカルな花姿になることもある

1963年AARS受賞、他に3つの国際コンクールで受賞

ほとんど直立性の樹形はコンパクトにまとまる

バラの仕切りライン大

明緑色の照り葉と花色とのコントラストが鮮やか

  • 作出国:アメリカ
  • 作出年:1962年
  • 作出者:Swim & Weeks
  • 系統:[HT] ハイブリッドティー
  • 交配親:Virgo × Peace
  • 咲き方:四季咲き
  • 花形:剣弁高芯咲き
  • 花径:大輪(12cm・花弁数・35~45枚)
  • 香り:中香(ティー系)
  • 樹形:半直立性
  • 樹高:150cm
  • 撮影:神代植物公園 2015年5月

コンテスト用の常連として親しまれる名花ピースの交配種

バラ園の風景:

京成バラ園の風景

園芸メモ:元肥⇒植え付け前に、植え穴に施す肥料。ゆっくりと効果が現れる緩効性肥料が用いられ、バラの場合は油かすなどの有機質肥料を施します。

バラの仕切りライン大