夜の調べ バラ-濃黒赤色の半八重咲きの中輪花-イパネマおやじ
夜の調べ (Yoru no Shirabe) は、濃い黒赤色の半八重咲きで、黄色い雄シベとの対比が美しい。色が濃いので高温期の日焼けには強いが、日陰に定植すれば花もちもよいので、より長期間たのしませてくれます。
濃黒赤色の花弁はビロードのような光沢がある
- 数輪の房咲きになり、小ぶりながら花つきはよいバラ。
- 黒色系バラの特徴である、日焼けしやすい性質があるので建物の東側を選んで植えるとよい。
- 花枝が長く、枝ぶりが粗いため、株がまとまりにくい。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに弱い。定期的な薬剤散布が必要です。
- うどんこ病の防除⇒うどんこ病は、初期段階であれば薬剤を使って繁殖を抑えられますが、症状が進行する葉っぱを切り取らないといけません。養分が吸い取られた部分は継承を回復させることはできないので、早期発見と予防策が大切です。
- 黒星病の防除⇒黒星病は5月頃から梅雨期にかけて発病しやすく、一雨ごとに下葉から上に向かって広がります。雨水によって伝染するので、降雨前の薬剤散布が効果的です。株元への敷きワラなどのマルチングをして、雨水のはね上がりを防ぎましょう。落葉した葉は、放置しないで手早く除去します。薬剤の内容は、月間4回行うとしたら、3回は予防薬で1回が治療薬の割合です。
※ バラの手入れや病害虫の防除⇒トップページ「バラの園芸・作業」をクリックしてください。
うどん病、黒星病ともに弱いので薬剤散布が必要
- 作出国:日本
- 作出年:2001年
- 作出者:大河原潔 氏
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:Nigrette × Bonne Nuit
- 咲き方:四季咲き
- 花形:半八重咲き
- 花径:中輪(7cm・花弁数9~16枚)
- 香り:強香
- 樹形:半直立性
- 樹高:140cm
- 撮影:横浜イングリッシュガーデン 2014年10月
夜の調べは花枝が長くトゲが多い
バラ園の風景:
園芸メモ:母本⇒種子繁殖(しゅしはんしょく)のため、種の採取をする植物体のこと。挿し木や接ぎ木などの栄養繁殖に用いる植物体は親株といいます。