ミニバラを育ててみよう!-No.1 バラの園芸・作業-スタートは一年中可能-イパネマおやじ
ミニチュア・ローズ(ミニバラ)は、小さな鉢でも手軽に栽培できるので、季節の草花と同じようなイメージで気軽に育てる方が増えているようです。ベランダや狭小なスペースでも育てられるのが、ミニチュア系統のバラの魅力です。他の系統のバラと比べて、繰り返し咲く周期が短いのが特徴です。園芸店などでは一年を通じて、花付きの鉢植えが流通しています。そんな可愛らしいバラの魅力と栽培方法と手入れを紹介します。
ミニバラの育て方 No.1 | No.2(作成中)
ミニバラの性質と育て方
樹形や花の形、花弁の大きさ等、多種多様なバラの品種の中でも、小型の株で小さな花を咲かせる系統を、「ミニチュア・ローズ(ミニバラ)」と呼びます。ミニチュア・ローズ(以後 ミニバラ)は樹高が50cm位までのコンパクトな樹形で、小さな花を咲かせる系統です。強健で花付きがよい種が多く、鉢植えやコンテナでも育てられ、初めてバラを育てる初心者にも楽しめます。
ミニバラの苗選びのポイント
接ぎ木苗と挿し木苗の2種類があります。鉢植えの開花苗の多くは挿し木苗です。
- 接ぎ木苗の特長
- パティオ・タイプと呼ばれる大型のミニバラが多く、地植えにも適しています。
- 土壌を選ばない。
- 生長が早く、大株に生長するのが早い。
- 肥料焼けしにくい。
- 根腐れや過湿に強い。
- まず苗床などで苗を作り、春に5~6号鉢に鉢上げされたものが園芸店などに出回ります。
- 挿し木苗の特長
- 極小輪から、花径4~5cmで樹高が高くならない品種、またはハンギングタイプのものが多い。
- 用土によって、初期の生育に影響がある。
- 接ぎ木苗に比べてより生長が早い。
- 接ぎ木苗に比べて樹形がまとまりやすい。
- 肥料焼けを起こしやすい。
- 根腐れを起こしやすい。
- 株元からシュートが発生する。
- 挿し木をする段階から出荷まで、室内で行うことが多い。
※参考:よい苗の見分け方(「バラの園芸・作業」⇒バラ苗の植えつけー1を参照)
- ミニバラに適した用土
- ミニバラは水はけのよい土壌で育てることが、大切なポイントです。
- 挿し木苗:ピートモス7:赤玉土(中粒)2:パーライト1の割合で混ぜ合わせる。
- 接ぎ木苗:赤玉土(中粒)7:赤土1:ピートモス2の割合。
- 植え付け
- 基本は、他の系統のバラと同じ手順です。
- 特にミニバラはポット苗が多いので、ポット苗から取り出す際に、根鉢を崩さないよう注意します。
- 花がら摘み
- ミニバラの場合は、ハイブリッドティー系統やフロリバンダ系統のように、丁寧に花がらを摘み取る必要はありません。(品種によっては、摘み取る必要のないものもあります)但し、樹高が高くなるポリアンサ系統などは、摘み取るほうがよいでしょう。
- 花後に、花がらが茶色くなってから摘むと、芽が出るまでに2週間位かかります。全体に咲いている花がある中で、咲き終わった花房を迅速に摘み取ると、1週間位で芽が出てきます。
剪定の適期と手入れ方法
- ミニバラの冬剪定
- 株の高さの1/2程度に刈り込む。ミニバラの場合も、ブッシュ・ローズ系統(ハイブリッドティー、フロリバンダ)の剪定と同じです。
- 一般的には、樹形全体がコンモリしたイメージに仕立てます。樹高の半分位いの高さで、細い枝を多く残しながらセンターが少し高くなるように仕立てます。
- ミニバラは鉢植えやコンテナでも育てられ、数あるバラの品種の中でも割合気軽に育てる方が多く人気もあります。株が小さいので育てるのも簡単だと思われがちですが、多数あるバラの種類の中でも、最も栽培が難しい系統といってもよいでしょう。その理由は、ハダニと黒星病に弱いからです。
- ミニバラは、ハダニ・黒星病の被害を受けやすく、時には夏場などには、枝だけになってしまう事例が多く発生します。日頃からよく観察して、定期的な薬剤散布が必要です。
- ハダニ対策
- 花が咲き終わるとスグに、花がらを小まめに摘み取る。
- 葉裏を水洗いする。(散水ホースの先に、穴の小さなノズルつけて水圧で洗い流すようにする)
- 殺ダニ剤を散布します。同時に乾燥させすぎないように注意しましょう。
- もし、ハダニがついてしまったら、葉を全て摘み取り軽く剪定し、枝を水洗いして殺ダニ剤を散布しましょう。
ミニバラ:ニコル(Nicole)・宮城野(Miyagino)・ドレスデン・ドール(Dresden Doll)
お奨め品種
宮城野(Miyagino)、ミニオネット(Mignonette)、姫(Hime)、ベビー・カクテル(Baby Cocktail)、プティトゥ・フォリ(Petite Folie)、フェアリー・ウィングス(Fairy Wings)、ドレスデン・ドール(Dresden Doll)、つるリトル・アーチスト(Cl Littele Artist)
※ 当サイト内のミニバラの栽培案内は⇒トップページの「バラの園芸・作業」を参照してください。ミニバラの品種は、カテゴリーのミニチュア系統を参照してください。