ナエマ バラ-淡い桃色に少しサーモン色を含むカップ咲き-イパネマオヤジ
- ナエマ (Nahéma) は、ラージ・フラワード・クライマー系統のつるバラです。
- アラビアンナイトの物語に、対照的な性格をした、美しい双子の姫の物語があります。情熱的な性格の姫ナエマと、忍耐強い姫マハネの姉妹です。
- フランスの香水メーカーゲラン社が,1979年にナエマ姫の名前を冠した「ナエマ」を発売しています。
- そして、作出者のDelbard が1998年に作出したこのバラに、ナエマと名づけています。アラビアンナイトの物語から着想したのか、ゲランの香水名に影響されたのかは分りませんが、どちらもフランス人というのが共通しています。
花枝が長く、シュートの先端に集中して花をつける
- 数輪の房咲きになり、花つき花もちがよい。
- 弁質がやや弱く、雨などにあたると傷みやすい。
- 枝が堅くて直立性で、シュートが100cmにも伸長する。
- 冬剪定で、短く切り詰めておくとブーケ状に咲きそろう。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに強い。
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花弁の中心がクォーター・ロゼット咲きになる
- 品種名:ナエマ Nahéma
- 作出国:フランス
- 作出年:1998年
- 作出者:G. Delbard
- 系統:[LCl] ラージ・フラワード・クライマー
- 交配親:Grand Siècle × English Heritage
- 咲き方:返り咲き
- 花形:カップ咲き
- 花径:中輪(8cm・花弁数41枚+)
- 香り:強香(フルーツ香)
- 樹形:つる性
- 樹高:200cm
- 撮影:野津田バラ園 2017年5月
花枝が長いので扇形に誘引するかブッシュ仕立てがよい
バラ園の風景:春の野津田バラ園
園芸メモ・バラの栽培用語:キャンカー(枝枯病)⇒剪定時の切り口や、台風などによる傷みで枝に細菌が入り、褐色の斑点が現れ、次第に枯れこんでくる病害のこと。