トゥールーズロートレック バラ-純黄色で褪色が少なく香り豊か-イパネマおやじ
トゥールーズロートレック (Toulouse Lautrec) は、花弁数が80枚以上もある丸弁シャクヤク咲きのハイブリッドティー系統です。
花枝が長いので切花用として利用される
- 1輪咲きが基本ですが、数輪の房咲きになることもあります。
- 枝が細くて倒れやすいので、支柱を立てましょう。
- 耐病性は、うどんこ病、黒星病ともに普通。
- 黒星病の防除⇒バラは病害虫被害の多い植物ですが、なかでも黒星病はもっとも多発しやすい病気であり、防除の難しい病気です。バラを栽培した経験のある方ならば、実感されたことがあると思います。
- 黒星病は雨水の跳ね返りによって、土中の病原菌が葉に付着して侵入し、やがて黒くにじんだような斑点や、丸い黒斑が多数葉に表れます。発症した葉はやがて黄色くなって落葉します。斑点が現われることは病気の最終形態であり、感染した段階では見た目上の変化はありません。そのためかなり落葉が進んでから慌てて対処…ということになりがちです。
- 黒星病防除の基本はマルチングであるとされています。敷きワラを施し雨水などの跳ね上がりを防止しましょう。黒星病の菌は土中に潜みます。土中のバラの葉片などに付着して越冬すると考えられています。これが降雨時に土から飛散し直上の葉裏に付着し感染が起こるとされます。
- 落ちた葉はこまめに拾って処分し、発生源をなくしましょう。肥料管理の面ではチッ素過多にならないよう、バランスの良い肥料やりを心がけます。鉢植えの場合なるべく雨に当たらない場所に移動させましょう。
※ バラの手入れや病害虫の対策⇒詳細はトップページの「バラの園芸・作業」をクリックしてください。
フランスの画家ロートレックに因んで名付けられた
- 品種名:トゥールーズ ロートレック Toulouse Lautrec
- 作出国:フランス
- 作出年:1992年に、Alain Meilland が作出、同年 Meilland International (仏)が発表
- 作出者:1998年に、Star Roses が発表
- 系統:[HT] ハイブリッドティー
- 交配親:Ambassador King’s Ransom Sunblest
- 咲き方:四季咲き
- 花形:丸弁シャクヤク咲き
- 花径:大輪(10cm・花弁数・41~90枚)
- 香り:中香
- 樹形:直立性
- 樹高:150cm
- 撮影:京成バラ園 2017年5月
1993年イタリア・モンツァ国際コンクール銀賞を受賞
バラ園の風景:
園芸メモ・バラの栽培用語:返り咲き⇒春の一番花が咲いて以降、伸びた枝先に花を咲かせたり、咲かせなかったり・・気ままな性質。返り咲く頻度や期間が品種によって異なり、二回目以降の開花は不安定です。