フジ 季節の花-長い房のような花序を垂らして蝶形花を咲かせる-イパネマおやじ
フジ (Japanese wisteria) 春から初夏へ向かう頃、サクラが散ってツツジ、そしてボタンが開くとフジが咲く時期になります。
春に咲く観賞用の花木
- 分類:マメ科フジ属 / 原産地:日本(本州、四国、九州)
- 別名:ノダフジ(野田藤) / シトウ(紫藤)、 (漢字表記・藤)
- 学名:Wisteria floribunda
- 英名:Japanese wisteria
- 園芸分類:つる性落葉樹 /
- 草丈:50~60cm(花序が下垂する)
- 開花期:4~5月 / 栽培方法:地植え、鉢植え、盆栽
- 特徴
- 春から初夏へ向かう頃、サクラが散ってツツジ、そしてボタンが開くとフジが咲く時期になります。フジはマメ科の蔓性落葉樹で、若い株は葉質だが経年とともに木質化します。フジも多くの品種がありますが、日本ではノダフジと、ヤマフジが代表的です。
- ノダフジは右巻きで、ヤマフジは左巻きになります。葉は奇数羽状複葉で、長さが4~10cmの小葉を9~19枚つけます。花は、長い総状花序を下垂して蝶形花をぶら下げ、1房に約100花をつけます。一般的には、房の長さは50cm前後で、花色は紫色です。冬になると果実が熟して、果皮がねじれて裂けるとレンズを二つに割ったような形の種子が弾き飛ばされます。
- 近縁種
- ノダフジ( Wisteria floribunda )→一般的に、フジといえばこの品種を指します。花序である房は、長くてつるが右巻き。仲間には、ナガノダフジ、ホンベニ(本紅)、ヤエコクリュウなどがある。
- ヤマフジ( W, brachiybotrys )→花序である花房が短く、つるが左巻き。仲間には、シロカビタン(白花美短)、ショウワベニ(昭和紅)などがある。
たっぷりの肥料で肥沃な土壌を維持する
- 用土
- 軽い土より、重さのある粘土質の土壌を好みます。とても乾燥を嫌います。
- 鉢植えの場合、黒土をベースに堆肥と有機質な用土を混ぜ込んでおきます。そこに、通気性と保湿性を保つために2~3割の川砂や鹿沼土を配合します。
- 地植えの場合、黒土のような粘質があり、やや湿り気があって通気性のある土壌を選んで定植しましょう。池の側など湿気のある場所がベストですね。
- 肥料
- 1~2月頃に、寒肥として骨粉や油かすなどの有機質肥料を株元にまきます。花後の5月下旬~6月上旬、化成肥料を少量だけ施します。
- 植え付け
- 適期は、11月~3月です。定植する場所をよく耕して、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきましょう。
- 苗の、根先を切らないように注意して植えつけます。根を切ると、株が腐ったり何年も花をつけなくなるので、根が長く伸びているものは、根元に巻きつけるようにして植えます。
- 植え替え
- 適期は芽出し直前の、2月中旬~3月です。
- 鉢の中が根詰まりしやすいので、2~3年に1回を目安に植え替えをしましょう。鉢替えの際に、あまり大きなサイズの鉢に植え替えると、根の生長が活発になり茎葉はよく茂りますが、花つきが悪くなる原因となるので、現状維持のサイズがよいでしょう。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 挿し木
- 適期は、3月、花後の6月~7月上旬です。充実した穂木の先端を挿します。
花後の剪定をしないと種子に栄養を取られる
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
- 剪定→夏と冬の2回行います。
- 夏の剪定→適期は花後の7~8月に、不要な枝を整理して日当たりと風通しをよくするためです。
- 冬の剪定→適期は、12~3月です。冬期に入り葉が落ちた頃は、つるの混み具合や花芽が、見た目でも解りやすく、手入れがしやすくなります。伸びすぎた枝や、花芽の付いていない枝を切り、樹形を整えます。できるだけ花芽は残して切ります。
- 根元付近から勢いよく伸びる、ひこばえ(ヤゴ)が発生するので、速やかに付け根から切り落とします。
- 病気→根頭がん腫病、こぶ病
- 害虫→ハマキムシ、コガネムシ 見つけ次第捕殺します
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。半日陰でも育ち、耐寒性があるので、北海道南部より以南であれば栽培が可能です。
バラ園の風景:春の京成バラ園 バラの誘引方法 ベッド仕立て
後記:蝶形花(チョウケイカ)→花びらは5枚で、上に大きく目立つ1枚の旗弁があり、2枚貝のように合わさった舟弁を残りの2枚(翼弁)が挟んでいる花形。