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- すっかり秋らしくなった朝晩ですが、今週の連休前の日に横浜市にある「里山ガーデン」へ季節の花を探しに行ってみました。春と秋の2回だけ、1ヶ月間の限定開園で里山ガーデンフェスタが開催されていました。
- ジニア (Zinnia)の仲間 は、メキシコを中心に南北アメリカに約15種類が分布しています。日本へ渡来したのは江戸末期で、広く栽培されるようになったのは戦後になってからです。以前は、仏檀などへお供えする仏花として使われる程度だったようです。栽培が広まるとともに、品種改良も進み豊富な花色や花形など、多くの品種があり親しまれている草花です。(画像の品種はジニア”クィーン ライム” Zinnia “Queen Lime”です)
小輪から大輪サイズまで多彩な品種がある
- 分類:キク科ジニア属 / 原産地:メキシコ、南北アメリカ
- 別名:ヒャクニチソウ(和名:百日草)
- 学名:Zinnia
- 英名:Youth-and-old-age
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:30~90cm
- タネまき:4月~5月
- 苗の植え付け:5月~6月中旬
- 植え替え:なし
- 開花期:5月下旬~10月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 注:記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。タネまきや苗植えの適期を表示していますが、大まかな目安です。最近の気候変動により、地方別(関東地方、東北地方など)の適時期表示は難しくなっています。栽培地別の気候は、気象庁のページなどを参考にしてください。※ 適期は発芽適温、生育適温などの数値を基準に判断してください。
- 特徴
- ジニアには多くの品種がありますが、最も多く栽培されているのは和名が百日草と呼ばれる、ジニア・エレガンス(Zinnia elegans L.)です。野生種は一重咲きのシンプルな雰囲気のものが多く、品種改良により個性的な花形や花色が誕生しました。19世紀になり、八重咲きの品種が発見されたから様々な品種が作られるようになりました。その後、気候の温暖なカリフォルニアで栽培が盛んになり20世紀になると更に多くの個性的な品種が誕生しました。
- 近縁種
- ジニア・エレガンス(Zinnia elegans L.=Zinnia violacea)→和名は、ヒャクニチソウ(百日草)。キク科の一年草で、草丈60~90cm。開花期は夏~秋で株全体に粗毛がある。花色は、白、黄色、ピンク色、オレンジ色など多彩で花形は一重咲き、八重咲きなどがある。
- ジニア・リネアリス(Zinnia angusbifolia)→草丈40~50cmで、分枝が多く開花した花の下から側枝が伸びてよく茂り多くの花つける。
- ジニア・”クィーンライム”(Zinnia “Queen Lime”)→分枝がよく枝が茂り、花径5~6cmの大きめな花を咲かせる。個性的な花色が人気がある。上向きに直立して咲くので、切り花にも適する。
- プロフュージョン(Zinnia Profusion)→暑さ、乾燥に強く生育旺盛。晩秋から、霜が降る頃まで咲き続けて、手入れも簡単で自然な株姿になる。
百日草というのは一つの品種の名前です
- 用土
- 水はけのよい土なら、普通の土壌でよく育ちます。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 5~10月の開花期間中の肥料切れに注意しましょう。
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。追肥として表土に緩効性の化成肥料を月1回置肥するか、液体肥料を月3回程のペースで施します。
- 地植えの場合、追肥として表土に緩効性の化成肥料を月1回置肥するか、液体肥料を月3回程施します。
- 植え付け
- 適期は、5月~6月中旬です。
- 鉢植えの場合、5号鉢に1株がよいでしょう。
- 株間は、20~30cmです。(小輪品種20cm・中輪・矮性25cm・高性30cm)
- 植え替え
- 一年草なので、冬には枯れるので必要ありません。
- タネまき
- 適期は、4~5月です。
- 発芽温度が20~25℃と高めなので、十分に暖かい気候になってから行います。
- 箱かまき床に筋まきします。本葉が2~3枚に育ったら、ビニールポットに仮替えして、更に本葉が5~6枚になるまで育てたら、水はけと日当たりのよい場所へ植えつけます。
初夏から秋まで長く咲き続ける
- 水やり
- 乾燥には比較的強いほうですが、真夏などに暑い日が続き乾燥状態になると株が弱るので、適時水やりをしましょう。
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花や茎の上部を切り取ります。
- 花後の切り戻し→開花のピークが過ぎた頃(7月下旬~8月中旬)花をつけていた茎を、2節くらい残して上部を切り取ります。しばらくすると、側枝が伸びてきて再び花をつけます。短く切り詰めないと、新しい芽に勢いがなく花をつけないことがあります。
- 病気→うどんこ病、立枯病 風通しのよい場所で育てることで発生の予防になります。
- 害虫→特になし
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。