ネコノヒゲ 季節の花-耐寒性が低いが適温なら一年中開花する-イパネマおやじ
- ネコノヒゲ (Cat’s Whisker) は、白色の花から長く伸びた雄しべと雌しべが上向きにピンと反り返えるのが、とても個性的で猫のひげに、よく似ていることから花名がついたようです。花色は、白色のほかにも淡い紫色や淡い桃色の品種もあります。
- 猫の髭(別名がクミスクチン)の名前の由来は、マレー語でクミスは髭のこと、クチンは猫のことを意味することから、そう呼ばれるのは納得である。
東南アジアでは今でも薬膳茶として飲まれている
- 分類:シソ科オルトシフォン属 / 原産地:インド~マレー半島、オーストラリア
- 別名:クミスクチン、キャッツウイスカー
- 学名:Orthosiphon aristatus
- 英名:Cat’s whiskers
- 園芸分類:常緑多年草(国内では一年生草本扱い) /
- 草丈:30~60cm
- 開花期:6~9月(地域によっては11月頃まで咲く)
- 栽培方法:地植え、鉢植え
- 撮影:里山ガーデン 2018年10月
- 特徴
- 葉の形や開花前の花形が、よくシソ科の特徴が現れる草花です。原産地はインドから、熱帯に近い地域に分布する多年草ですが、日本の気候では冬を越せないので一年草の扱いをします。古くから沖縄や東南アジアでは、薬草として利用されたそうです。(東南アジアでは、現在も家庭薬として利用されている)丈夫な植物なので、よく自生しているのを見かけますが、日本では案外名前は知られていなようですね。
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 生育期間中は肥料切れを起こさないように注意しましょう。4~6月、8~9月は、液体肥料か化成肥料を表土に置肥します。
耐寒性が低く冬には枯れる
- 植え付け
- 適期は、4~5月です。
- 水はけがよく、適度に水持ちのよい湿り気のある土壌が適しています。
- 植え替え・株分け
- 鉢植えで、室内などで管理して冬越しをした株にかんしては植え替えを行います。適期は芽出し前後の、3~4月です。
- 生育旺盛で、鉢の中が根詰まりしやすいので毎年植え替えて、大きいサイズに鉢替えします。大きくなりすぎたら、株分けします。
- 地植えの場合、耐寒性が低く冬越しができないので必要ありません。
- 挿し木
- 適期は、5月中旬~6月です。新芽の先端を挿します。茎の中程の部分でも根月ますが、先端より生長が劣る。
花名は伸びた雄シベと雌シベが猫のひげを連想させることから
- 水やり
- 高温を好みますが、乾燥には弱いので水切れさせると、一気に株が衰えます。
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 手入れ
- 場所の移動→地植えの場合は冬越しのできない一年草ですが、温室や鉢植えで季節により場所を移動してやれば、一年を通して花を咲かせます。(自然環境の開花は6~9月)
- 病気・害虫→特になし
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。秋になって気温が下がってきたら暖かい場所へ移動させましょう。