ケイトウ 季節の花-夏から秋に咲くお馴染みの草花-イパネマおやじ
ケイトウ(Feather cockscomb)は草丈50~90cm程で、多くの品種があり鶏のトサカに似た形状の品種や羽毛のような花穂を咲かせる品種など、多くの品種があり夏花壇の定番として広く栽培されています。
暑さに強く育てやすい花
- 分類:ヒユ科ケイトウ属 / 原産地:熱帯、亜熱帯
- 漢字表記:鶏頭
- 学名:Celosia argentea, Celosia argentea var.cristata, Celosia cristata
- 英名:Feather cockscomb
- 園芸分類:一年草 / 非耐寒性
- 草丈:50~90cm
- 開花期:7~11月
- 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- ケイトウの仲間は、アジア、アフリカ、アメリカの熱帯・亜熱帯地域に約50種以上が分布する、ヒユ科の一年草です。国内で多く栽培されているのは、ノゲイトウと呼ばれる一年草のアルゲンテア種(Celosia argentea)と、その変種の(Celosia argentea var.cristata)です。
- 日本へは、奈良時代に中国経由で渡来しています。古来より鑑賞賞として栽培されており、道端などで自生しているのを見かけられます。園芸品種の数も多く、代表的な赤色種以外にも黄色もあり、トサカ状にならない種もあります。
- 国内では、春にタネを蒔いて夏から秋に花を楽しむ、春まき一年草として扱われます。暑さに強く真夏でも元気に生育します。長い栽培の歴史があるので、多くの品種が流通しており、夏から秋花壇ではお馴染みの植物として親しまれています。
- 近縁種
- ノゲイトウ系→当ページに掲載した品種が代表的です。花穂は細い円錐形で、枝分かれして多くの花穂をつける。
- トサカ系→ケイトウの花名の由来となった品種で、鶏(ニワトリ)のトサカのような形状をした花。
- 久留米ゲイトウ系→トサカに似た形がより丸く球状になる品種。
- 羽毛ゲイトウ系(ブルモーサ系)→羽毛のような柔らかい花穂をした品種。
- ヤリゲイトウ系(キルドシー系)→羽毛のような花穂が束になって咲く品種。
花期になると茎の先に穂状の花を付ける
- 用土
- 特に土質は選びません。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土4:の割合か、又は水はけが悪い土壌であれば、腐葉土3:川砂1で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。鉢植え同様、水はけが悪ければ川砂を混ぜ込むとよいでしょう。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。開花の時期は、生育の状態を見ながら少量の肥料を追加で施す程度で充分です。
- 植え付け
- 適期は、4月中旬~6月です。
- 本葉が5~6枚になるまでに植えつけます。苗が大きく育ち過ぎてから植えつけると、根つきが悪い植物なのです。
- 株間は普通は20cm、矮性種で15cm、高性種で25~30cm位空けて植えつけます。
- 植え替え
- 一年草で、花後には枯れるので必要ありません。
- タネまき
- 通常は春まきですが、発芽温度が25℃と高温でないと発芽しないので、充分に気温が上昇してから蒔きましょう。
- 苗床や平鉢などに蒔いて、本葉が出たら1本づつビニールポットに植え替えて、本葉が5~6枚に育ったら土を崩さないように植えつけましょう。直播きして、間引きながら育ててもよいでしょう。
鶏のトサカのような個性的な花姿
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 手入れ
- 病気→立ち枯れ病
- 害虫→ヨトウムシ、アブラムシ
- 切り戻し→花後に、枝を短く切り詰めると腋芽が出て、秋に再び花を楽しめます。
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。暑さに強いので、直射日光が当たっても大丈夫です。
秋の花畑: