ヒマラヤユキノシタ 季節の花-冬の花の少ない時期に咲く貴重な花-イパネマおやじ

ヒマラヤユキノシタ (Himalayan creeping saxifrage) は、太くて丈夫な根茎を持ち生長と共に木質化します。円形の葉は厚みがあり光沢でツヤツヤしています。2月頃から淡いピンク色やローズピンク色の花を咲かせます。

ヒマラヤユキノシタはユキノシタ科です

耐寒性に優れとても育てやすい

  • 分類:ユキノシタ科ベルゲニア属 / 原産地:アフガニスタン~ヒマラヤ
  • 別名:(和名:漢字表記・喜馬拉耶雪の下)
  • 学名:Bergenia stracheyi
  • 英名:Himalayan creeping saxifrage
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性 
  • 草丈:20~50cm
  • 開花期:2~4月 / 
  • 栽培方法:地植え、鉢植え
  • 特徴
  • 日本へ渡来したのは、明治初期とされているので、そんなに目立つ花ではないが、案外栽培されていたり自生をしていますね。花の咲く品種が少ない2月頃に咲くので、花壇を賑わせてくれる貴重な花です。耐寒性があり、乾燥にも比較的強いので水はけがよければ土壌は選びません。
  • 別名で、オオイワウチワ(大岩団扇)と呼ばれることがありますが、オオイワウチワはイワウメ科で別種になります。
  • 近縁種
  • 近縁には多くの種間雑種があり、一部園芸流通では、ヒマラヤユキノシタを総称であるベルゲニアと呼んでいることもあります。しかし、ベルゲニア属にはシベリアユキノシタ(Bergenia cordifolia)やアルタイユキノシタ(Bergenia crassifolia)、ベルゲニア・キリアタ(Bergenia ciliata)など多くの種間雑種が存在します。
  • 現在、広く栽培されているのはピンク色系のヒマラヤ原産種とされています。他にも園芸品種には濃紅色や白色の品種も存在します。

ヒマラヤユキノシタは多年草

地面を匍匐しながら横へ広がる

  • 用土
  • 土質はあまり選びません。水はけが悪く過湿にならければ大丈夫です。
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土と鶏ふんを混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植え付けの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 開花中に1回だけ、追肥として表土に緩効性の化成肥料を置肥します。
  • 植え付け
  • 適期は、春が5月、秋が9~10月です。
  • 根茎を横向きにして、軽く土で覆うくらいの浅植えにします。深く植えて、株元が蒸れるのを嫌います。
  • 小さい株なら2~3株をまとめ、株間は30cm程空けましょう。
  • 植え替え
  • 適期は、春が5月、秋が9~10月です。
  • 鉢の中が根詰まりしてきたら植え替えをしましょう。目安は2~3年に1回程度です。
  • 地植えの場合、基本は必要ありませんが、株間が込みあってきたら3年位を目安にして株分けしましょう。
  • 株分け
  • 適期は、春が花後の5月、秋が9~10月です。
  • 根茎を掘り上げて、茎に2~3芽を付け長さ3~5cmに切り分けます。切り戻しをした茎や、芽の付いていない根茎でも大丈夫です。

ヒマラヤユキノシタはヒマラヤ原産

野菜・果実の仕切りライン大

花茎を伸ばして先端に集散花序を付ける

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。過湿を避けるために、毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
  • 手入れ
  • 繁殖力が非常に強いので、放任すると根を伸ばし放題になります。適時、地中を匍匐する根を切り取ります。
  • 病気→ハダニ
  • 害虫→ナメクジ、カタツムリ
  • 枯れた葉は取り除く→小マメに枯れた葉は取り除きましょう。放置すると株元が蒸れて弱ります。
  • 切り戻し→花後は、花茎を根元から切り取ります。

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢は適時で移動してやりましょう。
  • 地植えの場合、定植前に場所をよく見極め、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

野菜・果実の仕切りライン大