プランターで野菜を育てる 野菜-11月から育てる野菜-イパネマおやじ
ここ数日グッと冷え込み強くなり、冬物のコートを何時引っ張り出そうかと、先延ばしにしていたけどツイに箪笥の置くから出してきました。ようやく冬支度のシーズンになり、身支度もですが、園芸作業も冬に向けてスタートですね。
プランターや植木鉢で手軽に育てる家庭菜園
- アスパラガス:ユリ科アスパラガス属 英名:Asparagus 学名:Asparagus officinalis L.
- 発芽適温・25~30℃ 生育適温・15~20℃
- アスパラガスはビタミンA・B1・B2・C・Eや葉酸を含んでいます。なかでも栄養素のグリーンの含有量が多く、代表的な緑黄色野菜の一つです。特有の香りがあり、サラダや炒め物、天ぷらなどにすると美味しいですね。
- 最近よく目にするようになった、ホワイトアスパラガスは栽培法の違いで、生育段階で土をかぶせて太陽光に当てずに育てたものです。雄株と雌株があり、雄株の方が収穫量は多くなるので、こちらを栽培したいところですが、外見で見分けるのは困難です。なので近年すべての株が雄株になるように全雄系品種も育成されています。
- アスパラガスは一度植えると長期間(5~10年間)栽培が可能なので、プランターは強度のあるものを選びましょう。
タネまきの時期はいつですか?
適期は、2月下旬~4月上旬です。(暖地~冷涼地により10~20日程異なる)
タネまきをする2日程前から、水に浸して発芽しやすくする→棒状のものでまき浅く穴をあける
2.5cmほど土で覆う
たっぷり水やりして乾燥しないように管理して、ハウス内などで25℃を維持して発芽を待ちます。10日程で発芽します。
- 定植をするプランターサイズ
- 土の容量・約30リッター以上の深型タイプ 底サイズ・400mm×200cm以上のサイズを選ぶ。
- 1株だけなら植木鉢でも育てられます。
- 用土
- 赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合、又は市販の園芸用培養土も便利です。アルカリ性を保つために、苦土石灰を一掴み混ぜ込んでおきましょう。(鉢底に赤玉土を5cm程の厚さに敷きつめておく)
- 地植えの場合、植え付けをする前年の、秋~冬の時期に40cm程の深さまでよく耕しておきましょう。
- 植えつけ
- 適期は、暖地で3月下旬~4月中旬、中間地で4月。冷涼地で4月中旬~5月上旬です。株間は、30~40cmを空けて植えつけます。
- 手入れ
- 病気→斑点病、立ち枯れ病、茎枯れ病 適度な追肥と水やりを欠かさないようにします。
- 害虫→ハムシ、アザミウマ、ヨトウムシ、オオタバコガ 早期に発見して駆除します。
- 収穫
- 適期は、4~6月です。幼苗が20cm程に育って穂先が開く直前が収穫期です。
- 収穫は、植えつけて2年目から収穫できるようになります。ナイフやハサミを使って、地際から切り取ります。切り取ると乾燥しやすいので、切り口をラップで包んで保存しましょう。全ての芽を切り取ると株が弱ってしまうので、細い芽や6月以降にでるものは伸ばしておきます。新芽は太さ1cm程の茎を、株当たり4~6本残しましょう。
狭くても育てられるプランター栽培
- キャベツ:アブラナ科アブラナ属 英名・ 学名・Brassica oleracea L.
- 発芽適温・15~30℃ 生育適温・15~20℃
- キャベツは、アブラナ科の二年草、結球性で栄養バランスの優れた野菜です。
- プランター選び
- 大型サイズ(60cm~最大サイズ)、または大鉢タイプの深底のものを使います。最低サイズでも30cm以上を選びます(1株がようやく可能なサイズ)
- タネまき
- 箱まき→深さ1cmのU字溝を作り、1粒1cmの間隔でまいていきます。ポットにまく場合、直径3cmで1cmの深さの穴に34粒をまく。5mm程の深さで土をかぶせる。→タップリと水やりして、乾燥しないように管理します。
- 箱まき→夏まきだと約30~35日・本葉が5~6枚。秋まきだと約40~45日・本葉が7~8枚。
- 用土
- 赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用します。石灰を一掴みと緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 市販の園芸用の培養土も便利です。
- 植えつけ
- ポットから苗を取り出す際は、逆さに向けて根鉢を崩さないように丁寧に取り出します。
- 株間は、早生苗が30~40cm、中晩生種は40~45cm間隔で植えつけます。
- 肥料
- 1回目の追肥は、苗の植えつけ後約3週間で本葉が10枚に育った頃です。化成肥料を表土にまき軽く混ぜ込む。
- 2回目は、植えつけ後約6週間で、芯の葉が立ち上がり始めた頃です。肥料は1回目と同量。
- 手入れ
- 病気→軟腐病、黒腐病 降雨量の多い年は発生しやすい。
- 害虫→アオムシ、コナガ、ヨトウムシ 幼苗から結球するまでは、寒冷紗を掛けるなどの対策が必要。それでも入り込むことがあるので、日常から管理チェックをしましょう。
- 収穫
- 苗を植えつけてから、約10週間程で結球が始まります。固くまいてきたら手で押してみて、固く締まっていたら。
- 注意点
- 連作障害があるので、同じ場所に植える際には2年間は間隔を空けましょう。
- 低温が長く続いて後に、いきなり高温気候になると、とう立ちしやすくなります。
身近で育てて自然を味わいましょう
- ルッコラ:アブラナ科キバナスズシロ属 英名・Rocket-salad 学名・Eruca vesicaria subsp. Sativa
- 耐寒性・耐暑性に優れ、初心者にも比較的簡単に育てられます。ルッコラの品種の中でも、育てやすいのは「ロケット」「アストロ」「オデッセイ」です。
- タネまきの時期
- 適期は、春が5~7月、秋は9月です。タネがとても小さいので、水やりで流されないに、タネまきをする前に用土にタップリと水を含ませておきます。(タネまき後の水やりは、タネが表面に浮き出てこない程度の量を施す)
- 条まき(すじまき)をします。深さ5mm程のまき溝を作り、1cm間隔でまいていきます。条の間隔は10cm以上空けましょう。
- タネが土で厚く覆われないように、フルイなどを使い薄めにかけます。土の表面を軽く手で押さえて、タネと土を密着させてください。
- 間引き→双葉が開いたら1回目の間引き、3~4cm間隔で残します。
- 2回目の間引き→本葉が4~5枚になった頃、4~5cmの間隔で間引きして1株とします。
- 定植をするプランターサイズ
- 標準サイズのもので大丈夫です。(長さ60cm)
- 用土
- 赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合に、緩効性化成肥料を混ぜ込んだ土を使います。市販の園芸用培養土でも大丈夫です。土の量は、プランターの8文目が目安です。
- 肥料
- 追肥→2回目の間引きが終ったら施します。株元を浅く耕して、化成肥料を混ぜこみます。水やりを兼ねて、液体肥料でもよい。
- 手入れ
- 摘蕾(ピンチ)→気温が高くなってくると、とう立ちして放置すると花が咲いて、どんどん固くなってしまいます。充実した葉を収穫するために、必ず行いましょう。
- 害虫→アオ虫、アブラムシ 見つけ次第捕殺します。
- 収穫
- 草丈が15cm以上に伸びたら、収穫期です。(20~25cmがベスト)
- タマネギ:ユリ科ネギ属 英名・Onion 学名・Allium cepa
- 生では辛味と刺激のある成分を含んでいます。加熱すると甘さのある味に変化して、多くの料理に利用されていますね。カリウム、鉄、リンなどのミネラル分やビタミンB1・B2を含んでいます。栄養価も高く、健康維持に役立つ野菜で、一年中スーパーの店頭に並んでいて食卓に欠かせませんね。
- タネまきの時期
- 適期は、8月下旬~10月上旬です。
- 条まき(すじまき)をするために、8cm間隔で浅い溝を作り、5mm間隔でタネまきします。薄く土で覆ったら水やりをします。発芽するまでは不織布などをベタがけしておきます。
- 発芽温度は15~25℃で生育適温は12~17℃です。早まきすると大苗になり、とう立ちや文球しやすくなります。逆に、遅まきは収穫量は少なくなります。
- タネをまく時期が、植えつけ苗のサイズが決まるのでタイミングを考えてまきましょう。
- 定植をするプランターサイズ
- 大型サイズ(60cm以上)を使いましょう。株数が少なければ、大きめで深い植木鉢でも可能です。
- 用土
- 赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜ合わせた土を利用します。緩効性化成肥料と石灰を一掴み混ぜ込んでおきます。
- 地植えの場合、タネまきの、2週間前に定植地をよく耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきましょう。
- 植えつけ
- 冬になると、根が霜で浮いてしまうので日当たりのよい場所を選びましょう。
- 株間は10~12cm程空けて、苗を畝に立てかけるようにして、根元を2~3cmの深さに差し込んで植えつけます。根元まで差し込んだら、株元に土寄せしてクワで表面の土を押さえて根が活着しやすくします。
- 手入れ
- 追肥→1株当たり化成肥料を10g程、表土に混ぜこみます。2回目の追肥は、植えつけ後2ヶ月後に化成肥料10gを施します。
- ネギ坊主を摘み取る→とう立ちした芽のことを、「ネギ坊主」と呼びます。芽が小さなうちに、茎の分結部分から5~6cm残して摘み取りましょう。
- 収穫
- 春に植えた株が、半分以上の茎葉が倒れかけた頃が収穫の適期です。新タマネギとして収穫する場合は、茎葉が倒れる前に引き抜きましょう。早生種やホームタマネギは、10~2月頃が収穫時期です。
- 注意点→株元に寄せる土の量が少ないと、霜柱や凍結で根が浮き上がり、多すぎると株元が縦に伸びすぐるので要注意。
- サヤエンドウ:マメ科サヤエンドウ属 英名・Pea 学名・Pisum sativum L.
- サヤエンドウは栄養豊富な緑黄色野菜です。豆が生長してから、実と莢(さや)の両方を食べる品種をスナップエンドウと呼び、豆だけ食べる品種をグリーンピースと呼んでいます。この両方を、未熟な莢(さや)の状態で収穫するとサヤエンドウ(キヌサヤ)と呼びます。
- タネまきの時期
- 適期は、10月~11月中旬です。秋にタネをまいて苗の状態で越冬させると、冬の間に根を伸ばして春先になると地上部が生長します。栽培期間が長いのが特徴ですが、苗の状態は冬なので病害虫の心配がなく初心者にも育てやすい。
- 食用としての植物としても人気がありますが、春先になると可愛らしくて美しい花を咲かせることでも人気があります。
- 定植をするプランターサイズ
- 標準サイズ(45cm~)、大型の深底タイプでもよいでしょう。株間が15cm程なので標準タイプでも3株は植えつけ可能です。
- 用土
- 赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1の割合で混ぜ込んだ土に、石灰一掴みと緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。
- 地植えの場合、2週間前に植えつける場所を堀り上げて元肥を施しておきます。
- 植えつけ
- 適期は、11月~12月上旬です。
- 本葉が3~4枚になったら、幼苗を植えつけます。(苗が生長してから植えると寒さの被害を受けやすい)
- 株間を30cm程空けて、深めの穴に植えつけます。
- 手入れ
- 追肥を施す→適期は、開花する時と実がつき始める時です。株元に化成肥料を少量まいて、軽く土に混ぜこみます。花が咲いてから、実が成熟するまでの間、2~3回施します。
- 土寄せ→植えつけて後、土が痩せてきたら1回目の浅めの土寄せ。2月中旬に2回目の土寄せをします。
- 支柱を立てる→株の周囲を、高さ1m程の支柱で囲うようにして立てます。ツルを誘引して紐で添えるように結びつけます。
- 病気→うどんこ病、炭疽病、ウイルス病、褐斑病 特に多いのが褐斑病で、病班ができる。 高温多湿を避けるために、土壌の水はけをよくしましょう。
- 害虫→アブラムシ、ウラナミシジミ、ヨトウムシ、ナモグリバエ
- 収穫
- 開花して15日位で収穫します。実が柔らかい5~7cm程の時期がよいでしょう。