クロッカス 季節の花-11月までに植えて春に咲く-イパネマおやじ
クロッカス (crocus) は、早春に色鮮やかな可愛らしい花を咲かせる、秋植えの球根植物です。派手で明るい花色で人気のある春を彩る花です。
植えっ放しでも数年は花を咲かせる
- 分類:アヤメ科クロッカス属 / 原産地:地中海沿岸
- 別名:ハナサフラン(花泪夫藍)
- 学名:Crocus sp.
- 英名:crocus
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性
- 草丈:10~20cm
- 開花期:2月~4月
- 栽培方法:地植え、鉢植え
- 特徴
- クロッカスは、地中海沿岸から西アジアにかけて、約80種類が分布しています。秋に植えて、早春に開花する球根植物です。草丈が低く可愛らしい株立ちです、花色は極彩色が多くしべが大きく花粉が目立ちます。
- クロッカスは、クロッカス属に分類されている植物の総称です。園芸上でクロッカスと呼ばれるのは、春に花を咲かせる秋植え球根の品種群です。
- 秋に花を咲かせる、秋咲きクロッカスもあり、その代表がサフランです。スパイスや薬用に利用されるサフランに対して、観賞用にのみ栽培されるのが”春サフラン”と呼ばれる品種です。
- 近縁種
- サフラン(Crocus sativus)→秋咲き穂、ボリームのある赤い雌しべが目立ちます。
- クロッカス・シーベリー(Crocus sieberi)→寒咲き穂、早咲きで2月上旬頃に咲く。
- ジャンヌ・ダルク(Crocus vernus “Jeanne d’Arc”)→34月咲きの大輪種。ダッチクロッカスと呼ばれるC・ベルナスの園芸新種の一種。
観賞用のサフランは春サフランと呼ばれる
- 用土
- 水はけのより場所を好みます。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:パーライト2の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植えつけの時に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 地植えの場合、特に肥料は必要ありません。球根に蓄えた養分だけで花を咲かせます。
- 花後は、葉が枯れて休眠するまでの間、液体肥料を2~3回施します。10~11月の植えつけの際に改めてカリを多く含んだ肥料を与え、球根を太らせるようにしましょう。
- 植え付け
- 適期は、10月~11月です。
- 鉢植えやプランターの場合、5号鉢に5~6球を目安に植えて覆土は5cmくらい。
- 地植えの場合、球根と球根の間隔は5cmを空けて、クロッカスは深植えが基本なので覆土は8~10cmくらい。
- クロッカスの新しくできる球根は、元の球根の上部に乗るようにしてできます。植え付けの際に、浅く植えすぎると新しい球根が地表に出てしまうので普通の球根植物より深く植えつけます。
- 植え替え
- 適期は、10月~11月です。
- 鉢植えの場合、球根が込み合ってきたら堀り上げて分球します。2~3年位が目安です。
- 地植えの場合、毎年植え替える必要ありませんが、3年に1回は堀り上げて分球をしましょう。
- 分球
- 2~3年経過すると球根が増えすぎて込み合ってきます。窮屈になると、生育や花つきも悪くなるので、一旦掘り上げて秋に植え直します。
早春になると花径4cm程の花を咲かせる
- 水やり
- 花後に葉が枯れて休眠している時は、水やりの必要はありません。(この時期に水をかけると球根が腐ることがあります)
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
- 水栽培の場合、容器の水は週1回は入れ替えましょう。
- 手入れ
- 球根の掘り上げ→保存しておくことも出来ます。葉が枯れる6月頃に掘り上げて、根を切り取ってから日陰で乾燥させ、涼しい場所で保管します。
- 花がら摘み:花後の枯れた葉茎は付け根から切り取ります。
- 病気→特になし
- 害虫→アブラムシ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。