ヒアシンス 季節の花-11月までに植えておく花-イパネマおやじ
- ここ、神奈川県北部の小さな町も少しずつ冬の気配が色濃くなってきました。柿の木の実も熟し、少しずつ落葉も始まり風に舞う落ち葉の数も増えてきました。今日は、久しぶりにスッキリとして秋晴れで青空が見られました。
- ヒアシンス (hyacinth) は、春になると咲き揃う、なじみのある花ですね。花壇栽培も可能ですが、水栽培できる花としても知られています。多くの秋植え球根の中でも非常に人気のある品種の一つです。
春咲きの花の中でも人気が高い
- 分類:ユリ(キジカクシ)科ヒアシンス属 / 原産地:地中海沿岸
- 別名:ヒヤシンス(和名:フウシンシ)
- 学名:Hyacinthus orientaris
- 英名:hyacinth
- 園芸分類:多年草 (球根植物)
- 草丈:20~30cm
- 開花期:3月~4月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)、水栽培
- 特徴
- 地中海沿岸のギリシャやラバノンが原産地です。地際から短い花茎を伸ばして、幅の広い葉を放射状に広げ小さな花を咲かせます。花は穂状で、花色は白色や黄色、ピンク、青色、紫色、赤色があります。香りも素晴らしく、甘い香りと花を楽しめます。
- 近縁種
- 日本へ渡来したのは、江戸時代の後期(1800年代中頃)といわれます。オランダで品種改良されたダッチ系と、フランスで品種改良されたローマン系があります。
- ダッチ系→一般的に育てられているのは、500年の栽培の歴史があるダッチ系が多いようです。花弁数が多くてボリュームがあり華やかな雰囲気の花です。八重咲きや大輪の品種も多くて、現在流通している品種は40~50種です。
- ローマン系→花つきが少なく、草丈も低いため地味な印象ですが、独特の野趣味があり丈夫な品種が多い。
ダッチ系とローマン系の2系統がある
- 用土
- アルカリ性で水はけのよい、軽い土が適しています。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト1の割合で混ぜ込んだ土を使います。市販の球根用培養土も配合の手間が省けて簡単便利です。
- 地植えの場合、定植する場所の土をよく耕して腐葉土と消石灰を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植えつけの時に用土の中に緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。
- 地植えの場合、牛ふんなどの完熟堆肥を混ぜ込んでおきます。
- その後は、追肥として液体肥料を施します。適期は、4月中旬~5月上旬です。
- 植え付け
- 適期は、10月~11月です。
- 鉢植えの場合、6号鉢に球根を1個が目安です。先端が軽く隠れるくらいの浅植えで植え付けます。
- 地植えの場合、深さは球根の高さ2個分くらい、球根と球根の間隔は15cm程。
- 植え替え・掘り上げ・分球
- 2~3年に1回の目安で、掘り上げを行いましょう。
- 適期は、花後の6月頃です。葉が枯れてきたら掘り上げます。
- よく流通している、ダッチ系の球根は分球しにくいので、掘り上げたら発根部分に十字の切れ込みを入れるノッチングという作業を行います。切れ込みを入れた方を、上向きにして乾燥保存すると小さな子球ができる。
団粒構造の水はけのよい土壌を好む
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。花後から、葉が枯れると休眠期に入るので6月頃には水やりの必要はありません。
- 手入れ
- 花がら摘み:花後の枯れた花がらだけを切り取ります。花がらを放置すると養分をとられて、球根に回る栄養分が不足します。(花茎は残します)
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 栽培ポイント
- 室内で水栽培や鉢栽培で育てる場合の注意点→ヒアシンスは、一定の低温に当たらないと花芽が付きません。さらに、花芽が付いても茎が伸長しないで株元で咲くこともあります。
- 水栽培は、一度花を咲かせると翌年も咲かせるの難しいです。花後に根を傷めないように、土に植えて球根を太らせれば、土壌で花を咲かせることが出来ます。