アスチルベ 季節の花-11月までに植え付ける草花-イパネマおやじ
アスチルベ (Astilbe) は、春すぎて5~7月頃に開花する多年草です。茎の頂部から円錐花序を出して、粟粒のように小さな花を多数咲かせます。草丈は20~100cmで、花序は20~30cmになり花は5枚のへら状の花弁をしています。
耐寒性があり育てやすい多年草
- 分類:ユキノシタ科チダケサシ属 / 原産地:日本、中国、中央アジア、北アメリカ
- 別名:
- 学名:Astilbe x arendsii
- 英名:Astilbe
- 園芸分類:多年草
- 草丈:20~100cm
- 開花期:5月~9月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- 日本(沖縄を除く)、中国、朝鮮半島の東アジアや北アメリカに約25種が分布しています。日本ではチダケサシやアワモリショウマなど6種が自生しています。これらの種を元に、ドイツで多くの園芸品種が作出されました。わが国で園芸品種として、広く栽培されているのはアレンジーという品種です。
水もちのよい肥沃な土を好む
- 用土
- 特に土は選びませんが、水もちのよい肥沃な土を好みます。
- 鉢植えの場合、赤玉土又は鹿沼土(小粒)6:腐葉土3:ピートモス1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、定植する土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 適期は、春が4~5月の生長期、秋が10月です。少量の化成肥料を置肥します。量が多すぎると根を傷めるので少量を施します。
- 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を少しだけ混ぜ込んでおきます。
- 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。
- 植え付け
- 適期は、秋が10月中旬~11月で初春が2月下旬~4月です。
- 水はけがよく、適度に水保ちのよい湿り気のある土壌が適しています。
- 植え替え
- 適期は、秋が秋が10月中旬~11月で、初春は2月下旬~3月です。
- 鉢植えの場合、鉢の中が根詰まりしやすいので、一回り大きな鉢に新しい用土を入れ植え替えましょう。
- 地植えの場合、毎年は必要ありませんが、株が混み合ってくる3~4年に1回は堀り上げて植え替えましょう。
- 株分け
- 適期は秋が秋が10月中旬~11月で、初春は2月下旬~3月です。3~5芽を束にして、傷めないように切り分けます。
冬に低温に当てないと花芽が付きにくい
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。乾燥を嫌いますが、過湿を避けるためにも毎日習慣として水を施すのは避けましょう。
- 冬になると生育が止まるので、しっかり乾いたら施すくらいでよいです。地植えの場合、秋の雨が少ない時期に、ひどく乾燥する場合は水やりをしましょう。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花や茎は早めに切り取りましょう。冬になると地上部が枯れるので、地際できり戻しましょう。
- 病気→黒斑病、白絹病 梅雨の時期など多湿な時期は黒斑病にかかりやすいので殺菌剤で予防します。
- 害虫→アブラムシ、ハダニ 春になるとアブラムシがつきやすいので薬剤駆除をします。
- 収穫
- 切り花にする場合、充分に開いてから切り採らないと花もちが悪くなります。
- 日当たり
- 日当たり~半日陰でもよく育ちます。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。
- 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして落葉樹の下などを選びましょう。日当たりが厳しい場所は寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。