ジギタリス 季節の花-花茎が長く伸長する品種は支柱を立てる-イパネマおやじ

ジギタリス (Foxglove) は、初夏になると地際から茎を真っ直ぐに伸ばして頂部に30~50cmの花穂を出し、多くの花を咲かせます。花は筒状で、弁端は浅く切れ込んで花色は白色、淡い紫色、黄色など多彩な色合いの品種があります。

ジギタリスは二年草です

明るく大きな花穂で目立つ花

  • 分類:オオバコ科ジギタリス属 / 原産地:ヨーロッパ~中央アジア、北アフリカ
  • 別名:フォックスグローブ、キツネノテブクロ
  • 学名:Digitalis 
  • 英名:Foxglove
  • 園芸分類:二年草・多年草 / 耐寒性 
  • 草丈:60~180cm
  • 開花期:5月~7月 
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • ジギタリスは、ヨーロッパ~中央アジア、北アフリカに約25種類が分布している、花後に枯れる二年草又は多年草です。森林の開けた場所、岩山の斜面、海岸の崖など色々な環境の中で自生しています。日本へ渡来したのは明治時代とされています。
  • 多くの種の中でも、最も広く栽培されているのはジギタリス・ブルブレア(Digitalis purpurea)です。一般的に「ジギタリス」と呼ぶ場合はブルブレア種のこと指していて、ヨーロッパの温帯地域に分布する多年草です。元々、明治時代には薬草として渡来しましたが、最近ではイングリッシュガーデンを作るうえで組み合わせには欠かせない園芸品種として人気があります。
  • 近縁種
  • ジギタリス・プルプレア(Digitalis purpurea)→一般的に最も広く栽培されていて、ジギタリスと呼ばれるのは当種を指しています。別名は、キツネノテブクロで花色は白、ピンク、黄、オレンジ、紫、複色など多彩な園芸品種がある。開花期は5月~6月で、真っ直ぐに伸びた茎頂部から花序を見せ、多くの花を咲かせる。
  • ジギタリス・カナリエンシス(Digitalis canariensis)→常緑低木で樹高は120~150cm。葉は15~30cmと細長く縁は鋸歯状で先端は尖っている。葉色は暗緑色で光沢がある。花色は茶橙色で縦長に花をつける。
  • ジギタリス・グランディフローラ(D. grandiflora)→多年草。草丈は70~120cmで、葉は楕円形で茎に互生する。開花期は6~9月頃で、花径3~5cmの小輪花を茎の先端部に総状花序を出し釣鐘型の黄色い花を咲かせる。
  • ジギタリス・ルテア(D. lutea)→多年草。草丈は60~100cmで、葉は15~20cm程で細長く縁は鋸歯状になって先端が尖っている。花は、長さ10~15cmの筒状花で花色は淡い黄色です。

ジギタリスはラッパ形の花姿

肥料は控えめに施す

  • 用土
  • 水はけと通気性がよく適度な保水性のある土壌を好みます。
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石1の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、土をよく耕して腐葉土を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を少量だけ混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料の堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 追肥は、春の3月頃に緩効性の化成肥料を少量だけ施しましょう。
  • タネまき
  • 二年生品種の適期は5月です。とても細かい光発芽種子(好光性種子)なので覆土はしません。発芽温度は20~25℃と比較的高いので、暖かくなってからまきます。花が咲くのは翌年の6月頃です。一年生品種の場合、タネまきの適期は9月頃です。

ジギタリスは草丈180cmになる品種もある

  • 植え付け
  • 適期は、ポット苗が流通している10月中旬~11月中旬です。
  • 株間は30~50cm程に植えつけます。草丈が高くなるので、花壇の端や奥に植えるのがよいです。
  • 植え替え
  • 適期は、10月中旬~11月中旬です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりしてきたら植え替えをしましょう。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 挿し芽
  • 適期は、5月~6月です。茎や株元についた脇芽を切り取り下の葉を取り除き挿し穂にします。乾燥しないように管理すると、2週間程で根を出します。開花は翌年の春です。

ジギタリスは多年草タイプある

野菜・果実の仕切りライン大

水はけのよい土壌を好む

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、自然にまかせよほどの乾燥が続かない限り必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→花後の枯れた花茎は根元から切り取ります。脇芽が出て2番花が咲きます。
  • 支柱たて→草丈が長くなり、茎が倒れやすくなったらそれぞれ1本ずつ支柱を設置します。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ

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  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 午前中は日が当たり、午後から明るい半日陰でも育ちます。

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