カルーナ・ブルガリス 季節の花-水はけのよい酸性土壌を好む-イパネマおやじ

カルーナ・ブルガリスは、別名がギョリュウモドキでツツジ科の常緑低木です。樹高は25~70cmになり、枝はよく分枝して葉は小さな鱗片状で対生します。花色は桃色や白色、淡い紫色など豊富な花色があります。夏咲き品種と、冬咲き品種があります。

カルーナ・ブルガリスは常緑低木

寒さにはとても強いが暑さには弱い

  • 分類:ツツジ科カルーナ属 / 原産地:ヨーロッパ、ノルウェー、ロシアのウラル山脈
  • 別名:ギョリュウモドキ
  • 学名:Calluma vulgaris
  • 英名:Heather
  • 園芸分類:常緑低木 / 耐寒性 
  • 樹高:20~60cm
  • 開花期:冬咲き品種は12月~3月、夏咲き品種は6月~9月
  • 栽培方法:地植え、鉢植え、寄せ植え
  • 特徴
  • ヨーロッパ、北アフリカ、シベリア、ロシアのウラル山脈などに分布しています。乾燥した荒地など、高木の育たないような厳しい環境でも丈夫に自生しています。原産地では強健な植物として栽培されていますが、日本の高温多湿の気候には馴染みません。寒さにはとても強いので、寒冷地域向きの植物です。鉢苗で出回り葉色がとても綺麗で、寄せ植えにも適します。
  • ツツジ科カルーナ属は、園芸分類の上では1属・1種のみしか存在しません。ただし非常に変異が多く、バラエティーに富んだ園芸品種はあります。花姿は一重咲き以外にも八重咲き品種もあります。樹形も真っ直ぐに伸長するものや、こんもりと丸く茂るものなど多彩です。
  • ツツジ科エリカ属のエリカによく似ていますが別属の植物です。

カルーナ・ブルガリスはツツジ科

開花時期は夏咲きと冬咲きの2タイプがある

  • 用土
  • 水はけのよい酸性土壌を好みます。
  • 鉢植えの場合、酸性度の高い鹿沼土7:腐葉土(酸度未調整のピートモス)3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、土をよく耕して鹿沼土かピートモス(酸度未調整のもの)と一緒に腐葉土を少量だけ混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を少量だけ混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として緩効性化成肥料を少量だけ混ぜ込んでおきます。
  • 追肥は控えめに施します。4~5月の間に月1回程度、有機質の油かすや骨粉を株元に少量施すか、薄い液体肥料を施しましょう。

カルーナ・ブルガリスは耐寒性がある

  • 植え付け
  • 苗の植えつけ適期は、春が3月~4月、秋が9月中旬~12月です。
  • 暑さや蒸れを嫌うので、風通しのよい場所へ植えつけましょう。
  • 植え替え
  • 適期は、3月~4月です。
  • 鉢植えの場合、鉢の中が根詰まりしやすいので毎年植え替えをしましょう。一回り大きな鉢に、鹿沼土7:腐葉土(ピートモス)3:の割合で混ぜ込んだ新しい用土に植え替えます。
  • 挿し木
  • 適期は、春が4~5月、秋が9月下旬~10月です。枝の先端を3~5cm程切り取り、下葉を取り除き挿し穂にします。1時間程水揚げしてから、用土に挿してください。

カルーナ・ブルガリスはエリカの仲間

野菜・果実の仕切りライン大

乾燥した荒れ地でも丈夫に育つ植物

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたタップリと水を施します。
  • 手入れ
  • 切り戻し→暑さに弱いので、花後に株全体の約半分くらいの高さに刈り込んで樹形を整えます。風通しをよくして株の中が蒸れないようにします。
  • 病気→特になし
  • 害虫→アブラムシ 見つけ次第捕殺します。定期的に薬剤散布して予防しましょう。

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  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。
  • 日当たりが悪いと、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。
  • 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

野菜・果実の仕切りライン大