リンゴ ハーブ-管理すれば暖地での栽培も可能-イパネマおやじ

リンゴ (apple) は、バラ科の落葉樹で、春になるとサクラの開花より1週間程遅れながら開花前線が北上していきます。花色は、品種により異なるが白色か淡紅色で、5~6弁花を咲かせます。果実の収穫期は、8月下旬~11月です。リンゴは病害虫の多い樹木ですが、病害虫防除の作業さえ出来れば、家庭栽培でも楽しめる果樹です。

リンゴは落葉高木です

冷涼を好むが暖地でも適切管理で栽培可能

  • 分類:バラ科リンゴ属 / 原産地:中央アジア
  • 別名:セイヨウリンゴ(リンゴ・漢字表記:林檎)
  • 学名:Malus pumila
  • 英名:Apple
  • 園芸分類:落葉高木 / 耐寒性 
  • 樹高:200~250cm
  • 開花期:4月下旬
  • 収穫期:8月下旬~11月上旬
  • 栽培方法:地植え、鉢植え、盆栽
  • 特徴
  • アジア西部~コーカサス地方に分布する落葉高木です。我が国へ渡来したのは江戸時代末期とされています。公式に渡来したのは、明治5年(1872)のことで、開拓使により導入されています。
  • 樹高が高くなりやすいが、矮性台木に接いだ苗を購入して、ちゃんと整枝をすればコンパクトな樹形に仕立てることができます。
  • 園芸品種・YD苗(矮性台木苗)が流通している品種
  • 紅玉→量産性。独特の酸味があり、生食や加工用としても人気がある。
  • 冨士→量産性。甘みの強さがあり、歯ごたえの良さが人気の品種。
  • ちなつ→超早生品種。果実は200g前後で小ぶりサイズ。果皮が薄くて果汁が多い。
  • 王林→量産性。実が柔らかめで果汁が豊富。独特の風味で人気がある。
  • シナノスイート→量産性。果肉の色が黄色がかり、シャキッとした食感で酸味は弱い。

リンゴは果樹です

食用に広く利用される

  • 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
  • 胃酸過多、胃炎、慢性下痢症、動脈硬化予防、疲労回復
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 生食フルーツ、ジュース、スイーツの材料
  • 用土
  • 水はけ水もちのよい土壌を好みます。他はあまりこだわらない。
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2月に有機性固形肥料を、5月と9月に緩効性化成肥料を施します。
  • 地植えの場合、植えつける前に元肥として有機質肥料と堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、11月~2月と9月に緩効性化成肥料と野菜ゴミなどの有機物を施します。

リンゴは中央アジア原産

  • 植えつけ
  • 適期は、11月~3月です。自家結実性は弱いので、他の品種を2種類以上混植しましょう。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
  • 鉢植えの場合、10号鉢以上の大きめのサイズを使用します。植えつけ直後に、タップリの水を施したら、地表から30cm位の高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて紐で苗木を固定します。
  • 地植えの場合、植え穴は根鉢の3倍の大きさで、堆肥を底に敷いて元肥を混ぜ込んだ土を植え穴に戻します。植えつけ直後にタップリと水を施したら、地表から30cm位の高さで苗木を切り戻します。支柱を立てて紐で苗木を誘引します。
  • 植え替え
  • 適期は、11月~3月です。
  • 鉢植えの場合、3~4年経つと樹勢が落ちて花つきが悪くなります。根鉢を崩し、古い根を切り取り、新鮮な用土に植えつけます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 接ぎ木
  • 適期は、2月(寒冷地なら3月~4月上旬)です。ポイントは、台木と穂木の形成層の接着面が多く密着しているかです。(台木と穂木の太さは、台木4:穂木1が目安)

リンゴは耐寒性がある

ハーブの仕切りライン

矮性台木苗だと盆栽も可能

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。
  • 手入れ
  • 夏の剪定→適期は、7月~8月です。枝を整えるのが大切です。夏場徒長した枝や不要な枝を切り詰めたり誘引をします。
  • 冬の剪定→適期は、1月~2月です。花芽は混合花芽で、枝の先端に付きます。冬の剪定をする際は、花芽を切り取らないように注意しましょう。
  • 人口受粉→受粉用の品種には、開花期が早く結実しやすい品種を混植しましょう。花粉の発芽能力は5日間位です。受粉させる樹とのタイミングがズレる場合は、一旦花粉を採取して、容器に乾燥剤と共に密封保存すれば、冷蔵庫で保存可能です。
  • 摘花・摘果→大玉で質のよい果実を育てるために必要です。自然のままに開花・着果させるのではなく、中心花を一つだけ残します。他の側花は摘み取り、結実後は幼果を1つだけ残して摘果します。満開後に1回、約60日後に再度仕上げの摘果をします。因みに、1個の果実の生長に必要な葉数は50~60枚とされています。
  • 袋かけ→適期は6月下旬~7月上旬です。果皮の色づきをよくするのと、病害虫の防除に効果があります。リンゴは多くの害虫がつきやすいので、結実したら早めに行いましょう。袋かけをしない場合は、薬剤散布が必要です。
  • 病気→斑点落葉病
  • 害虫→キンモンホソガ
  • 収穫
  • 適期は、8月下旬~11月です。(地域による)
  • 収穫の前に袋を外しますが、早生品種で10~15日前、晩生品種で20~30日前に行います。袋を外した直後は、果皮が日やけしやすいので曇りの日に外しましょう。
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。強い風が当たる場所は避けましょう。

ハーブの仕切りライン