ジューンベリー ハーブ-6月に果実を付ける花木-イパネマおやじ
- ジューンベリー (Juneberry) は、4月中旬になると葉が開ききる前に、分枝した枝先から花序を出し、サクラに似た純白の花を10輪程咲かせます。花は花径2cm程の5弁花で、15~20本の雄しべと5本の雌しべがあります。芽吹いたばかりの葉は同色で、徐々に緑色になります。花後にはたくさんの果実を付け、6月頃に赤~紅紫色に熟します。これがジューンベリー(英名で6月のベリー類)の名前の由来になっています。
丈夫で育てやすい花木
- 分類:バラ科ザイフリボク属 / 原産地:北アメリカ
- 別名:アメリカザイフリボク(亜米利加采振木)
- 学名:Amelanchier canadensis
- 他にもA. laevis A. x grandiflora などが当てられていて混乱している。
- 英名:Juneberry
- 園芸分類:落葉高木 / 耐寒性
- 草丈:2~5m
- 開花期:4月中旬~5月中旬
- 栽培方法:地植え、鉢植え、盆栽
- 特徴
- ザイフリボク属は、北アメリカやヨーロッパとアジアに約10数種が分布しています。日本には、ザイフリボク(Amelanchier canadensis)が自生しています。白色の花を多数咲かせ、初夏に果実を付けたり、秋に紅葉するなど、長い季節の間を楽しませてくれる花木として人気があります。盆栽としても栽培できる。
- ジューンベリーは英名で、バラ科ザイフリボク属の落葉高木です。ジューンベリーという特定の種があるわけではなく、ザイフリボク属に分類される数種類の仲間を総称して呼んでいます。国内で流通しているのは、アメリカザイフリボク(A. canadensis)やセイヨウザイフリボク(A. laevis)に、日本のザイフリボク種をザイフリボク(A. asiatica)を交配した品種です。
- 近縁種
- アメリカザイフリボク(A. canadensis)→当ページに記載している種。カナダ、アメリカ原産で樹高は8mにも及ぶ。
- セイヨウザイフリボク(A. laevis)→北アメリカ原産。樹高は最大10mになる。
- ザイフリボク(A. asiatica)→日本が原産。果実は黒色。樹高は最大15mにも及ぶ。
果実はジャムなどの食用になる
- 適応・(ハーブ、漢方としての適用)
- なし
- 料理・飲み物で楽しむ
- 生食フルーツ、ジャム(紅紫色に熟したら収穫して、砂糖とレモンを加え煮詰める)
- 用土
- 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)6:腐葉土2:ピートモス2の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3月と秋の9月に緩効性化成肥料を施します。
- 地植えの場合、植えつける前に元肥として完熟堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、12~2月に寒肥として緩効性化成肥料や有機質肥料の油かすなどを施します。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、11~3月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
- 鉢植えの場合、8号鉢以上に植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施したら、地表から50cm位の高さで苗木を切り戻します。
- 地植えの場合、植え穴は根鉢の3倍の大きさで、堆肥を底に敷いて元肥を混ぜ込んだ土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。枝分かれしていない棒状の苗木を、植え付け後に地際から約50cmの高さで切り詰めます。
- 植え替え
- 適期は、植え付けと同じ11~3月です。
- 鉢植えの場合、生長が早いので年に1回を目安に行いましょう。新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- タネまき
- 花後に果実を付けたら、中の小さな種子をとり出します。よく水洗いして果肉を取り除き、赤玉土(小粒)を入れた容器に採りまきます。翌年の春に発芽します。
- 挿し木
- 適期は、前年枝を挿し穂にするなら3月、当年枝を挿し穂にするなら6月下運~7月です。枝を10~15cmの長さで、葉を2枚程残して切り取り、1時間程水揚げしたら、清潔な赤玉土(小粒)などの用土に挿します。日陰で乾燥させないように管理して、発根して芽が出たら定植します。
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。
- 手入れ
- 剪定→適期は、1~3月です。花が咲くまで7~8年かかるので、大きな剪定は行いません。徒長枝や、混み合って重なっている枝を切り取る程度でよいでしょう。
- 病気・害虫→特になし
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 収穫
- 花後の、6月頃に果実が実ったら収穫します。種子をとり出し、採りまきします。
- 日当たり
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。