シロツメクサ 季節の花-土壌改良するための緑肥用に栽培される-イパネマおやじ

  • シロツメクサ (White clover) は、四つ葉のクローバーでお馴染みの多年草です。元々日本に分布していたクローバーの仲間はシャジクソウだけでしたが、近年は当シロツメクサやその変種であるクロバツメクサなどが全国で自生しているのを見ることができます。
  • 春先になると、白色や少しピンク色がかった花径2cm程の丸い小花を咲かせます。空き地や農閑期の田畑で、元気に群生しているのを見かけたものです。牧草や蜜源植物としても栽培されています。とても繁殖力が強く、他の植物の領域を脅かすほどの生命力があります。

シロツメクサは多年草です

四つ葉のクローバーで有名な草花

  • 分類:マメ科シャジクソウ属 / 原産地:ヨーロッパ
  • 別名:クローバー、オランダゲンゲ、オランダウマゴヤシ
  • 学名:Trifolium repens
  • 英名:White clover, Trifolium repens
  • 園芸分類:多年草 / 耐寒性 
  • 草丈:10~20cm
  • 開花期:3月~9月上旬
  • 栽培方法:地植え、鉢植え、グランドカバー
  • 特徴
  • シロツメグサは、ヨーロッパ原産で牧草として渡来しました。やがて、その生命力の強さで全国に広がり、自生をするようになりました。花名の、白詰草の「白詰」と「クローバー」とが関連するイメージがピンとこないと思っていましたら、最近知ったのですが、江戸時代後期にオランダがら幕府へガラス製品が献上されました。この時、箱の中にはガラス製品が割れないように緩衝材としてクローバーが詰められていたそうです。そこから「詰め草」と呼ばれるようになり、白い花を咲かせることから「白詰草」となったんですね。(メデタシ、メデタシ!)
  • 野生で見つかる可能性が1万分の1といわれる四つ葉のクローバーですが、本来は三つ葉のクローバーが突然変異で1枚増えた変種です。専門の苗販売店によると、四つ葉のクローバーが、数枚の確立で発生する苗があるそうです。
  • 近縁種 Trifolium科の仲間
  • タチオランダゲンゲ(Trifolium hybridum)→草丈30~40cmで、開花期は4~10月。牧草として栽培され、畑や道端にも自生する。
  • ツメクサダマシ(Trifolium fragiferum)→草丈30~45cmで、開花期は3~9月。花は淡いピンク色に黄色や紫色の斑点が入る。
  • ベニバナツメクサ(Trifolium incarnatum)→草丈20~60cmで、開花期は4~6月。花は濃い紅色でストロベリーキャンドルの別名もある。
  • ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)→草丈20~80cmで、開花期は4~9月。花はローズピンク色で飼料や堆肥に利用。

シロツメクサは別名クローバーです

牧草や堆肥に利用される

  • 用土 
  • 荒地でも育つが、多湿は嫌います。
  • 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んで、植え穴に戻します。(水はけが悪い土壌なら川砂を1~2割混ぜ込む)
  • 肥料 
  • マメ科の植物は、根に根粒という器官を持ち、中に根粒菌という土壌微生物が住んでいます。根粒菌は大気中の窒素からチッ素分を合成する働きがあります。(ゆえに多くの肥料は必要ない)
  • 鉢植えの場合、植えつけの際に用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、生育期に極めて薄い液肥を2週間に1回施します。
  • 地植えの場合、植えつける前の元肥は必要ありません。定植後の施肥も不要です。

シロツメクサは草丈約20cm

  • タネまき
  • 適期は、3~5月、秋が9~10月です。軽く耕して、直まきして1~2cmの厚さに覆土します。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、3月~5月、秋は10月です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
  • 鉢植えの場合、植木鉢より60cm以上のプランターに植え付けるのがよいでしょう。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、植え穴は根鉢の倍の大きさに掘り上げ、株間を20~30cm空けて植え付けます。植え付け直後にはタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、2月中旬~5月、秋は10月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 株分け
  • 適期は、2月中旬~5月、秋が10月です。年に1回は堀り上げて株分けしましょう。

シロツメクサは牧草です

野菜・果実の仕切りライン大

特別な手入れは必要ありません

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 手入れ
  • 病気→カビ類
  • 害虫→アブラムシ、イモムシ

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  • 日当たり
  • 日当たりと風とおしのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。

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