プルモナリア 季節の花-寒さに強く早春から開花する-イパネマおやじ
- プルモナリア (Lungworts) は、主に栽培されているのは、原種でもあるプルモナリア・オフィシネリス(Pulmonaria officinalis)やプルモナリア・サッカラータ(Pulmonaria saccharata)、そして両種を交配親とした園芸品種です。
- 2月中旬になると分枝した枝先に集散花序を見せ、花径2~3cmの小花を次々と咲かせます。花色は、品種によりますがピンクや白色もあり、他にも咲き始めはピンク色で徐々に青色に変わるものもあり、混在して咲きます。葉は、緑葉や斑入り模様のものや、銀灰色のものまで変化に富んでいます。日陰に強い葉ものとして栽培されています。
耐寒性に優れ冬越しが容易
- 分類:ムラサキ科プルモナリア属 / 原産地:ヨーロッパ~バルカン半島
- 別名:ハイムラサキ、ラングワート
- 学名:Pulmonaria
- 英名:Lungworts
- 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性、耐陰性
- 草丈:10~40cm
- 開花期:2月中旬~5月中旬 /
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- プルモナリアの仲間は、ヨーロッパ、バルカン半島、西アジア、中央アジア東部にかけて約18種が分布するムラサキ科プルモナリア属の多年草です。耐寒性と耐陰性に優れ、冷涼な森林地帯に自生しています。広葉樹林やブナ林などの、日陰で排水性がよく肥沃な土壌に好んで自生しています。
- 近縁種
- プルモナリア・オフィシネリス(Pulmonaria officinalis)→この種の原種とされる。草丈20~30cmで、葉は長楕円形で白い斑点が入る。開花期は4~5月、明るい紅紫色からピンク、そして明るい青色へと変化する。
- プルモナリア・サッカラータ(Pulmonaria saccharata)→イタリア・フランスの森林に自生する。草丈10~30cmで、葉に細かな白色の斑点が入る。3月頃から白色やピンク色の花を咲かせる。オフィシネリス種と比べると、葉の斑点模様が鮮明です。多くの園芸品種の親となっている種。
葉に丸みのある斑点が入る
- 用土
- 用土に、市販の草花用(山野草用)の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします。
- 地植えの場合、掘り上げた土に、市販の山野草用の培養土と腐葉土を混ぜたものを使います。
- 肥料
- 鉢植えの場合、定植後の施肥は、2月中旬~4月、秋は10~11月に3~4回緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、定植後の施肥は、2月中旬~4月、秋は10~11月に3~4回緩効性化成肥料を置肥します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に散布する。
- 植え付け
- 水はけが悪いと根腐れしやすいので、腐葉質に富んで、深く根を張れる土壌が適します。
- 苗の植え付け適期は、春が2月中旬~5月中旬、秋が10~11月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植えつけていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底に鉢底石を敷き植え付けます。
- 地植えの場合、落葉樹の下などの明るい日陰に植え付けます。夏には乾燥しないように、腐葉土を混ぜ込むか、株元にワラやパークチップでマルチングします。
- 植え替え
- 適期は、春が2月中旬~5月中旬、秋が10~11月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、年に1回春か夏に新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、2~3年に1回を目安に植え替えましょう。
- 株分け
- 春が2月中旬~5月中旬、秋が10~11月です。植え替え作業を兼ねて株分けします。
水はけが悪いと根腐れしやすい
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。夏場など、乾燥が続く場合は水やりします。
- 手入れ
- ほとんど手間はかかりませんが、花後の花がらは放置せずに取り除きましょう。
- 病気→うどんこ病
- 害虫→ネコブセンチュウ
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- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 耐寒性はあるが、高温や乾燥の弱いので、春が到来して開花するまでは、日当たりがよい場所を選びましょう。開花期になれば日陰になる場所がよいです。
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