ポテンティラ 季節の花-山野草・ロックガーデンに向いている草花-イパネマおやじ

ポテンティラ (Potentilla) は、一重咲きのシンプルな花姿はウメの花に似ています。全体の草姿は、イチゴにも似ています。ロックガーデンや山野草のガーデンに適している。横に這うように広がる品種も多く、グラウンドカバーとして利用されることもあります。

ポテンティラはバラ科

多くの品種は一重咲きの小花を咲かせる

  • 分類:バラ科キジムシロ(ポテンティラ)属 / 原産地:ヨーロッパ、ヒマラヤ
  • 別名:キンバイ、ロウゲ
  • 学名:Potentilla
  • 英名:
  • 園芸分類:一年草、多年草、低木 / 耐寒性(強い)、耐暑性(普通~強い)
  • 草丈:5~120cm
  • 開花期:4~9月 (多くは4月~7月中旬、冷涼な地域は9月頃まで)
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • 北半球の温帯に約300種が分布していますが、原産はヨーロッパ~ヒマラヤのようです。日本には、キジムシロなど20種が自生しています。温帯から高山帯まで広い範囲に分布し、匍匐タイプから直立タイプまであります。ロックガーデンなどの岩場や山野草ガーデンに適しています。1cm程の小輪から大輪八重咲きまで、多くの品種が育成されています。春に開花させるためには、冬の間に十分な寒さに当たらないと開花しません。
  • 近縁種
  • キジムシロ(Potentilla fragarioides L.)→原産地は、日本、中国、朝鮮半島、モンゴル、ロシア。地表を這うように花茎を伸ばして広がる多年草。草丈5~30cmで、日当たりのよい畑地や草原に自生する。花径2cm程の数輪の5弁花を咲かせる。
  • ユキシロキンバイ(Potentilla wrangeliana)→茎は地表を這うように伸びて、やがて斜上して草丈15~25cmになる。茎頂に花径2~3cmで、白色の5弁花を咲かせる。開花期は6~8月。
  • ポテンティラ・ヴェスカ(Potentilla vesca)→和名はフラガリア・ヴェスカ。別名はワイルドストロベリー。バラ科の多年草で、北海道では帰化している。草丈5~25cmで、花径2cm程の白い5弁花を咲かせる。開花期は3~6月。

ポテンティラは一重咲きです

匍匐するタイプと直立タイプがある

  • 用土 
  • 弱アルカリ性で、水はけのよい土壌を好みます。
  • 市販の山野草用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします。
  • 鉢植えの場合、鉢底には鉢底石を敷いて、市販の山野草用の培養土または鹿沼土5:山砂5:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に市販の山野草用培養土を混ぜ込んで、植え穴に戻します。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、市販の山野草用培養土を使う場合以外は、用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3~4月と10~11月に骨粉などのリン酸分の多い緩効性肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料と堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、3~4月と10~11月に骨粉などのリン酸分の多い緩効性肥料を施します。
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に散布する。
  • 追肥または地面に埋める場合、枝先の端下に深さ7~8cm程で株元を囲むように穴を掘り、肥料を地面に埋める。(根と肥料が直接触れないように注意する)

ポテンティラは強健性

  • タネまき
  • 適期は、4~5月中旬と10~11月です。採りまきする場合、採取したらスグにまきましょう。長く保存するほど発芽率が低下していきます。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、春が3~4月、秋が10~11月です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備した土壌に植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き植え付けます。耐寒性は強いので、戸外で冬越しできます。
  • 地植えの場合、植え穴は根鉢の倍の大きさで、元肥を混ぜ込んでおいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、春が3月、秋が9月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、、2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 株分け
  • 適期は、春が3月、秋が9月です。植え替えの際に同時に行います。

ポテンティラは春から秋まで開花する

野菜・果実の仕切りライン大

高温多湿に弱いので少し乾燥気味がよい

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み:花後の枯れた花や茎を切り取ります。
  • 病気→うどんこ病
  • 害虫→アブラムシ

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  • 日当たり
  • 日当たり水はけのよい場所を好みます。
  • やせ地で少し乾燥気味くらいがよく育ちます。高温多湿に弱いので、水はけをよくして根腐れを防ぎましょう。

野菜・果実の仕切りライン大