オーブリエタ 季節の花-株を覆うようにドーム状に茂る-イパネマおやじ

  • オーブリエタ (Aubrietia) は、毎年花を咲かせる多年草です。耐寒性が強く、常緑性で冬でも葉を茂らせます。春の花壇の寄せ植え用として人気もあり、ロックガーデンなどで育てると花が美しく見栄えもあります。オーブリエタ属は12種があります。草丈が低く、這うように広がりクッションマット状に密生して小輪の可憐な花を咲かせます。寒さには強いのですが、夏の暑さで枯れることもあり、国内ではタネまきから育てる一年草扱いすることもあります。
  • 草丈は15~20cmで、3~5月頃に花径2~3cm程の4弁花を咲かせます。花色は、薄紫色~淡い桃色まで、約50以上の園芸品種が流通しています。主に、オーブリエタ・デルトイデア(Aubrieta deltodea)を交配親とした、園芸品種が広く栽培されています。ロックガーデンや花壇の縁取りなどに栽培されているのが見かけられます。

オーブリエタは多年草です

ロックガーデンや砂礫地などに自生する

  • 分類:アブラナ科ムラサキナズナ(オーブリエタ)属 / 原産地:地中海沿岸~イラン
  • 別名:オーブリエチア、ムラサキナズナ
  • 学名:Aubrieta 
  • 英名:Aubrietia
  • 園芸分類:常緑多年生草本 / 耐寒性(強い)耐暑性(中程度)
  • 草丈:10~15cm
  • 開花期:3~5月
  • 栽培方法:ロックガーデン(地植え)、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • 地中海沿岸~イランにかけて約12種が分布しています。我国へ渡来したのは、明治末期とされています。地中海沿岸やヨーロッパでは一般的な花ですが、高温多湿に弱く、日本ではあまり栽培されてきませんでした。夏の時期でも、冷涼な環境であれば元気に生長して、美しい花を咲かせています。暖地以南の地域では、気候により場所の移動が可能な鉢栽培が適しています。

オーブリエタは地中海沿岸原産

気候さえ合えばとても育てやすい

  • 用土 
  • 用土に、市販の山野草用の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合が多いので元肥は控えめにします。
  • 鉢植えの場合、、市販の山野草用の培養土または鹿沼土(小粒)5:腐葉土3:川砂2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植え(ロックガーデン)の場合、水はけをよくするために、深さ30cm程の穴を掘り上げます。穴の底面にレンガを敷き詰めます。その上に、軽石、溶岩石、石英岩などの石を重ねていきます。排水性、通気性のある多孔質の石が適しています。石のすき間にゴロ石を敷きます。更にその上に、掘り上げた土に対し市販の山野草用の培養土を2~3割を混ぜ込んで、ゴロ石の上に戻します。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、春の3月、秋は10~11月に緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植え(ロックガーデン)の場合、定植後の施肥は、春の3月、秋は10~11月に緩効性化成肥料を置肥します。
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に撒きます。

オーブリエタは高温多湿に弱い

  • タネまき
  • 適期は、春まきが4月~5月、秋まきが9月下旬~11月上旬です。平鉢や箱まきして、本葉が2~3枚出たらポットに仮植えします。更に、根が回ってきたら植え付けます。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、春が3月~4月、秋が10月~11月です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石用にゴロ石を敷いて、先程準備しておいた土を入れて、植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植え(ロックガーデン)の場合、先程から用意したロックガーデンに植えつけます。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、春が3月~4月、秋が10月~11月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、、年1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して、新しい用土を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植え(ロックガーデン)の場合、基本は必要ありません。
  • 株分け
  • 適期は、開花後の5月、秋が10月~11月です。植え替えと同時に作業しましょう。
  • 挿し芽
  • 適期は、9月です。茎の先端を5~7cmの長さに切り取り挿し穂にします。下部の葉を取り除き、清潔な鹿沼土(小粒)と川砂を混ぜ込んだ用土に挿します。

オーブリエタは草丈10cm程

野菜・果実の仕切りライン大

水はけと風通しのよい場所を好む

  • 水やり 過湿を嫌うので用土が乾いてからタップリと施しましょう。
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
  • 地植えの場合、根付いたら基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 刈り込み→花後は、株姿が乱れ風通しも悪くなります。花がらごと刈り込んで、株が蒸れないようにすることで新葉も出てきます。
  • 病気→灰色かび病
  • 害虫→アブラムシ、コナガ

※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。

  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 日当たりのよい岩場などに好んで自生する性質なので、高温多湿で蒸れることを嫌います。

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