ガウラ 季節の花-初夏から晩秋まで次々と花を咲かせる-イパネマおやじ
- ガウラ (Lindheimer’s beeblossom) は、春から秋にかけて咲く多年草です。一般的にハクチョウソウ(白蝶草)と呼ばれています。他にも、ヤマモモソウとも呼ばれるのは、以前は学名がヤマモモソウ属に分類されていて、その後変更されて、現在はマツヨイグサ属に分類されています。その名残で通称ヤマモモソウとも呼ばれています。開花期は5月頃から秋までの長い間を咲き続けます。
- 長く伸ばした茎頂部に、花径2~3cmで花弁の長さが1.5~2cmの花を穂状に咲かせます。4枚の花弁の下の2枚は横に広がり、長い8本の雄しべを伸ばします。開花すると少しだけ大きな花に見えます。
春から秋までの長期間を咲き続ける
- 分類:アカバナ科マツヨイグサ(旧 ガウラ属のヤマモモソウ)属 / 原産地:北アメリカ
- 別名:ハクチョウソウ、ヤマモモソウ
- 学名:Oenothera lindheimeri(旧 Gaura lindheimeri)
- 英名:Lindheimer’s beeblossom
- 園芸分類:多年生草本 / 半耐寒性~耐寒性、耐暑性
- 草丈:50~150cm
- 開花期:5月~10月 /
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- マツヨイグサ属の仲間は、アメリカ大陸を中心に約140種が分布しています。一般的に栽培されているのは、エノデラ・リンドハイメリ種(Oenothera lindheimeri =Gaura lindheimeri)です。北米の一部地域の、草原や森林の縁、日当たりのよい場所に自生しています。
- 日本へ渡来したのは明治時代で、観賞用として栽培されています。現在では、多くの園芸品種が流通して、花色も以前は白色だけでしたが、現在はピンクや複色、多彩な覆輪が入るものもあります。ガウラの花は、細長い茎頂部に穂状に咲いて、風に揺れる様子が蝶の舞う姿に見えることから名付けられたのでしょうね。
タネまきで増やすのか簡単です
- 用土 水はけのよい土壌を好みます。
- 用土に、市販の草花用の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします。
- 鉢植えの場合、市販の草花用の培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂を1~2割混ぜ込む)
- 肥料 あまり多くは必要ありません。
- 鉢植えの場合、定植後の施肥は、4~6月、9~10月に月1回緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として苦土石灰と堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、必要ありません。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に撒きます。
- タネまき
- 適期は、4月下旬~6月です。箱まき、ポットまきにします。発芽率が高いので、こぼれタネでもよく増えます。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、3月中旬~6月上旬です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き根鉢を1/3程崩してから植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。堆肥を底に敷いて、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。複数植える場合、株間は35~45cm程空けましょう。
- 植え替え
- 適期は、3月中旬~6月上旬です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、、年1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありませんが、3~4年経って大株になってきたら植え替えましょう。
- 株分け
- 適期は、3月中旬~6月上旬です。株分けと同時に作業しましょう。
- 挿し芽
- 適期は、5月~6月です。2節分くらいの長さで切り取り、下葉を取り除き挿し穂にします。(詳細はサイト内 挿し木 のページへ)
日当たりと水はけのよい場所を好む
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
- 手入れ
- 摘芯(切り戻し)→4~5月頃に茎が伸びてくると、細くて倒れやすいので摘芯をして、草丈をbaバランスよく低めにまとめます。
- 花後の茎を切り取る→開花期間中の、花が咲き終わった茎は小まめに1/2の長さで切り取ると、新しい花茎が出て次の花を咲かせます。
- 秋には枯れた茎を切り取る→秋になると地上部の葉が枯れるので、地際から10cm程の高さで切り取ります。翌春になると茎を伸ばします。
- 病気・害虫→特になし
※ ハーブの栽培手入れ→トップページ「ハーブ植物の栽培上手」をクリックしてください。
- 日当たり
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 半日陰でも育つが、花つきが悪くなったり茎が発育不良で細くなったり間伸びすることがあります。半日以上は日の当たる場所に置くのがよいです。