コンテンツへスキップ
ナビゲーションに移動
- カラジューム (Caladium) は、サトイモ科の球根植物です。夏の観葉植物として人気があり、主に鉢物として多くの品種が流通しています。特徴は、熱帯をイメージさせるカラフルな葉ですね。夏季によく見かける、涼しげな白色の葉色が印象的な、サイアム・ホワイトクリスマスは和名がニシキイモと呼ばれ種もあります。他にも多彩な葉色や葉形の品種があります。
- 寒さに弱いので、春に植え付けるのが一般的です。球根は、根が肥大した塊茎です。鉢植えが一般的ですが、寄せ植えの他に、地植えでも強い日射しを避けられる場所であれば春~秋の栽培も可能です。地植えの場合は、秋に球根を掘り上げて、保存して冬を越します。
夏の観葉植物として人気がある
- 分類:サトイモ科ハイモ(カラジウム)属 / 原産地:ブラジル、ギアナ
- 別名:カラジウム、ハイモ、ニシキイモ
- 学名:Caladium
- 英名:なし
- 園芸分類:多年草(観葉植物・球根) / 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
- 草丈:10~30cm
- 開花期:観葉植物
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- カラジュームの仲間は、熱帯アメリカ原産で、野生種が約39種、品種数は600種を越えるとされています。本来は南米のアマゾン川流域が原産地ですが、欧米で多くの品種改良が行われ、様々な葉形や色彩のものが作出されています。
- 近縁種・原種・園芸品種
- カラジューム・ビロコル(Caladium bicolor)→和名はニシキイモ。アマゾン川流域に分布する。園芸品種の元となった種で、葉は多彩で複色。
- カラジューム・ピクツラツム(C. picturatum)→ブラジル、ペルー原産。葉は先が尖って細長い。多くの園芸品種の元となった種。葉色は複色で、白色、黄色、ピンク色、赤色など多彩。
- ホワイト・クリスマス(C. x hortulanum ‘White Christmas’)→園芸品種で、葉は白いがかる緑色で、葉脈に白色の斑が入る。
水はけ水もちのよい土壌を好む
- 用土 水はけ水もちのよい土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:ピートモス1:パーライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割と、あればパーライトを1割程を混ぜ込んでおきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5月~9月上旬に、月2回液体肥料または緩効性化成肥料を2ケ月に1回置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料と堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5月~9月上旬に、月2回液体肥料または緩効性化成肥料を2ケ月に1回置肥します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部に撒きます。
- 植え付け
- 球根の植え付け適期は、室内では5月、地植えは6月です。気温が十分に上昇した時期に植え付けましょう。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、4号鉢以上に1個が目安。鉢底石を敷き、覆土は2~3cmの浅植えで植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、覆土を2~3cmの浅植えで定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え・球根の掘り上げ
- 適期は、鉢植え、地植え共に10月中旬~10月下旬です。葉がなくなり始めたら準備しましょう。
- 鉢植え、地植え共に、掘り上げた球根が乾ききる前に、おが屑かバーミキュライト入れた発泡スチロールなどの箱に入れて埋め込み、室内の暖かい場所で保存します。(注:低温乾燥した環境を嫌うので、冬越しの保存には注意しましょう)
- 鉢植えのままで冬越しさせる場合、春に掘り上げたらよく土を落として、傷んだ根は切り取り新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢へ植え替えます。
- 分球
- 植え替えと同時に作業しましょう。1個以上の芽を付けて数個に切り分けます。切り口には殺菌剤か癒合剤を塗布しておきます。
水分を好むが過湿は嫌う
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、表土が乾いてから2~3日待ってから施します。
- 真夏は夕方に、鉢中と鉢の外側全体にタップリと水をかけて夜間温度を下げるようにします。通常の季節は朝方に施しましょう。
- 手入れ
- 芽かき→伸びてきた芽を元から折ると、その後新芽が出て増えます。芽数が少ない場合や、株を大きくしたい場合に行います。
- 花芽かき→新芽が出るときに花芽が付いたら取り除きます。
- 害虫→ハダニ、オンシツコナジラミ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。