トリフォリウム 季節の花-牧草や蜜を採る草花-イパネマおやじ

トリフォリウム (Trifolium) は、シロツメグサやムラサキツメグサなどクローバーの仲間です。暑さにやや弱いので、国内ではタネまきで育てるクローバーを除いて、一年草として扱うことが多いです。日当たりと風通しのよい場所を好みます。牧草や蜜源植物として利用されています。他にも堆肥としても利用されます。花穂が色鮮やかなものや、葉に模様の入るものなど、世界中に約300種が分布しています。牧草として渡来した植物なので、芝生などの替わりにグラウンドカバーとして利用してもよい。

トリフォリウムは草花です

トリフォリウムは世界中に約300種が分布

  • 分類:マメ科シャジクソウ(トリフォリウム)属 / 原産地:北アメリカ、ヨーロッパ
  • 別名:シロツメグサ、アカヅメグサ、シャジクソウ、クローバー、オランダゲンゲ
  • 学名:Trifolium
  • 英名:
  • 園芸分類:一年草、多年草 / 耐寒性(強い)耐暑性(中程度) 
  • 草丈:10~60cm
  • 開花期:4~5月
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)、グラウンドカバー
  • 特徴
  • トリフォリウムの仲間は、世界中に約300種が分布しています。国内にはシャジクソウが自生しています。観賞用として好んで栽培されるのは、美しい銅葉のブラッククローバーや、花穂が赤い炎のようなストロベリーキャンドルがあります。開花期は4~5月で、花色は白、ピンク、黄色、緑色、赤、赤紫、複色など多彩な色合いがあります。
  • 近縁種
  • トリフォリウム・アルヴェンセ(Trifolium )→マメ科の一年草で和名がシャグマハギ。草丈40~50cm。開花期は7~9月で、円筒状の花序を見せ、淡い桃色~白色の小花を多数付けます。
  • トリフォリウム・ウェシクロスム(Trifolium vesiculosum)→マメ科の多年草。草丈20~60cm。開花期は4~6月で、茎頂部に花径5cm程の花序を見せる。蝶形の小花は球状~円筒状で、白色に淡い紅色が染まる。
  • トリフォリウム・スクアモスム(Trifolium squamosum)→マメ科の一年草。草丈15~60cm。開花期は4~7月で、茎頂部に散形花序を見せ、花径1cm程の淡桃色の小花を多数付けます。
  • トリフォリウム・ヒルツム(Trifolium hirtumu)→マメ科の一年草。草丈10~35cm。開花期は4~6月で、茎頂部に花径2cm程の球状の花序を見せ、ピンク色の蝶形花を多数付けます。

トリフォリウムはマメ科です

グラウンドカバーとしても利用される

  • 用土 
  • 鉢植えの場合、市販の草花用培養土に鹿沼土(小粒)2割:混ぜた土か、または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用(山野草用)の培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので元肥は控えめにします)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して苦土石灰と腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割混ぜ込む)
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、定植後の施肥は、4~10月に、月2~3回液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、定植後の施肥は、4~10月に、様子をみながら液体肥料を施します。

トリフォリウムは牧草にもなる

  • タネまき
  • 適期は、9月中旬~10月中旬です。シロツメクサ、アカツメクサなどは春か秋にまく。クリムソンクローバーは春にまきます。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、春が3~4月、秋が10~11月です。
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き植え付けます。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、根鉢の2倍の深さと直径2.5倍の植え穴を掘り上げます。用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、春が3~4月、秋が10~11月です。
  • 鉢植えの場合、シロツメクサなどの、地下茎を伸ばす種や地表を茎が這うように広がる種は、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、年1回を目安に行いましょう。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。但し、シロツメクサなどの、地下茎を伸ばす品種や地表を茎が這うように広がる品種は、他の植物の領域にも広がるので、植え替えて縮小します。
  • 株分け
  • 適期は、植え替えと同じく春が3~4月、秋が10~11月です。

トリフォリウムはクローバーの仲間です

野菜・果実の仕切りライン大

高温多湿を嫌い冷涼を好む

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 花がら摘み→多年草は、花後の枯れた花を切り取り、茎葉を刈り込み株姿を整えます。
  • 害虫→アブラムシ、ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりと風通しのよい場所を好みます。
  • 西日や真夏日の直射に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。

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