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- サンビタリア (Sanvitalia) は、低い草丈で花径1.5~3cmの花をたくさん咲かせる、ヒマワリに似た花です。同じ花形でも、中心の筒状花が茶褐色のプロクンベンス種と、筒状花が黄緑色のスペシオサ種の2種が主に流通しています。中央の筒状花が目のように見えることから、ジャノメギクの別名でも呼ばれています。
- 花色は、ほとんどが黄色ですがパステルオレンジや鮮やかなオレンジ色もあります。1株が30~40cm程横へ広がるので、グラウンドカバーやハンギングなどに仕立てると可愛らしさが倍増します。
春~晩種まで咲く開花期間の長い花
- 分類:キク科ジャノメギク(サンビタリア)属 / 原産地:アメリカ南西部、メキシコ、グアテマラ
- 別名:ジャノメギク(蛇目菊)
- 学名:Sanvitalia
- 英名:Creeping zennia, Mexican zennia
- 園芸分類:一年草 / 耐寒性(弱い)耐暑性(やや弱い)
- 草丈・樹高:10~30cm
- 苗の植え付け適期:4~6月、9月
- タネまき適期:3~4月
- 開花期:5~11月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)、グラウンドカバー
- 特徴
- サンビタリアの仲間は、アメリカ西南部からメキシコ、グアテマラなどに約10種が分布しています。自立しながら横へ這うように広がり、石垣などで垂らすようにすると枝垂れるようにもなります。高温多湿に弱いので、長雨を避け午後からの強い日差しが当たらない場所に置きましょう。
- 近縁種・園芸品種
- サンビタリア・スペシオサ(Sanvitalia speciosa)→メキシコ原産の一年草または多年草。草丈15~30cmで、横へ這うように広がる。枝先に頭花を付け花径は2~4cm。開花期は5~11月。原種。
- サンビタリア・スペシオサ ’ミリオンサン’(Sanvitalia speciosa ‘Million Sun’)→タネまきで増やす実生系で、筒状花は黄色。徒長しにくくうどんこ病に強く育てやすい園芸品種。
- サンビタリア・スペシオサ ’クスコ’(Sanvitalia speciosa ‘Cuzco’)→挿し芽でも増やせる。徒長しにくく花つきもよい。園芸品種。
- サンビタリア・プロクンベンス ’ゴールド’(Sanvitalia procumbens ‘Gold’)→花冠の中心の筒状花が茶褐色。タネまきで育てる。草丈が伸長し過ぎて徒長気味になりやすい。園芸品種。
乾燥には強いが高温多湿には弱い
- 用土 水はけのよい土壌を好みます。
- 鉢植えの場合、赤玉土(小~中粒)5:腐葉土3:バーミキュライト1:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割混ぜ込む)
- 肥料 あまり多くの肥料は必要ありません。
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として、チッ素・リン酸・カリ均等配合の緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5~11月(開花期間中)に、生育の様子を見ながら月2~3回リン酸分の多い液体肥料を施します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥としてチッ素・リン酸・カリ均等配合の緩効性化成肥料を少量混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、5~11月(開花期間中)に、月1~2回チッ素・リン酸・カリ均等配合の緩効性化成肥料を置肥します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- タネまき
- 適期は、春が3~4月、秋が9~10月上旬です。直まきして間引きしながら育てます。他には、箱まき又はポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。(タネまき後の幼苗期は、凍結や雨に当たらないように管理する)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4~6月、9月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は20~30cm空けて植え付けます。
茂り過ぎた株は切り戻して風通しをよくする
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し→茎が伸びて茂ってきたら、枝茎を増やして花数を増やすために、1/3程の長さで切り取ります。再び分枝して枝数が増えて花を咲かせます。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元にある小さな芽の上から切り取ります。
- 害虫→アブラムシ
- 日当たり
- 日当たりと水はけのよい場所を好みます。
- 西日に当たるのを避けましょう。鉢を移動してやりましょう。