バーベナ 季節の花-真夏の炎天下でも丈夫に育つ-イパネマおやじ

  • バーベナ (Verbera) の仲間は、花後は枯れる一年草扱いタイプと、毎年花を咲かせる宿根草タイプの2つのタイプがあります。宿根草タイプは、比較的耐寒性があるので多年草となる種がt多数あります。一方、夏の暑さに弱く休眠するか枯れてしまい、耐寒性も弱い種は、国内では園芸上で一年草扱いされるタイプに分けられます。
  • 一年草タイプはタネまきで増やし、宿根草タイプは挿し芽で増やします。4~6月頃にポット苗が出回ります。茎の伸長が横へ這うようにマット状に広がるタイプと、自立するタイプがあります。開花期になると、分枝した茎頂部~花序を見せて花径1~2.5cmの花が房咲きになります。花色は、白、ピンク、薄紫、朱赤色です。

バーベナは別名がビジョザクラです

這うように広がるタイプは地植えにした方がよい

  • 分類:クマツヅラ科クマツヅラ属 / 原産地:南北アメリカ
  • 別名:
  • 学名:Verbena
  • 園芸分類:一年草、宿根多年草 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(一年草→普通、宿根草→強い) 
  • 草丈:10~150cm(匍匐性→10~20cm、宿根バーベナ→30~40cm高性種→100~150cm)
  • 苗の植え付け適期:4月~6月、9月、12月(タネまき育苗から定植→5月下旬~6月、12月)
  • タネまき適期:3月中旬~4月中旬、秋は9月下旬~10月
  • 開花期:5月~11月上旬
  • 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
  • 特徴
  • バーベナの仲間は、南北アメリカの亜熱帯~熱帯地域に約250種が分布しています。
  • 近縁種・園芸品種
  • バーベナ・テネラ(Verbera tenera)→栄養系の品種で、流通名は「テネラ」と呼ばれる。匍匐して横へ広がるタイプ。花色は薄紫色。
  • バーベナ・ピンクパフェ(V. × hybrida ‘Pink Parfait’)→宿根バーベナの園芸品種。開花期は春~秋まで咲く。花色は白色の中心が濃い赤紫色。
  • バーベナ・スピナ(V. supina)→多年草タイプ、草丈50cm程。開花期は4~6月で、茎頂部に花序を見せる。花径3~5cmで桃紫色の筒状花を咲かせる。
  • バーベナ・ボナリエンシス(V. patagonica)→多年草タイプ。草丈100~120cmの高性種。開花期は6~9月で、茎頂部に小花の合弁花を咲かせる。花色は紫紅色。

バーベナは一年草と多年草がある

宿根草タイプは暑さや寒さに強い種が多い

  • 用土 酸性土壌を嫌います。水はけがよく通気性、適度な保水性のある土壌。
  • 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小・中粒)6:腐葉土3:バーミキュライト1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して苦土石灰と腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割混ぜ込む)
  • 肥料 夏季の施肥は控えましょう。株が弱ります。
  • 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2ケ月に1回を目安に様子を見ながら即効性固形肥料を置肥するか、月2~3回液体肥料を施します。
  • 地植えの場合、植え付ける前に元肥として堆肥と緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、2ケ月に1回を目安に様子を見ながら即効性固形肥料を置肥するか、月2~3回液体肥料を施します。
  • 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。

バーベナは寒さに弱い花です

  • タネまき
  • 一年草タイプはタネまきで増やします。適期は、3月下旬~4月、秋は9月中旬~10月です。タネの表面には発芽を抑える成分が含まれているので、一晩水に浸けてから、表面を手で揉むようにして水洗いをします。覆土はタネが隠れる程、発芽まで3週間程かかるので、乾かさないように管理して発根を待ちます。発芽温度は20~25℃です。
  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、4月~6月、9月、12月(タネまき育苗から定植→5月下旬~6月、12月)
  • 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
  • 植え替え 一年草タイプは必要ありません。
  • 適期は、5~7月中旬です。(宿根草タイプの鉢植えのみ)
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
  • 地植えの場合、基本は必要ありません。
  • 挿し芽
  • 宿根草タイプは挿し芽で増やせます。適期は、5~6月、秋は9月中旬~10月上旬です。新芽の先端を挿します。

バーベナは春から秋まで開花する

植物仕切り線大

一年草タイプは暑さに弱く耐寒性も劣る

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期(夏・冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 切り戻し→適期は、6月中旬~8月です。茎葉が茂りすぎて草姿が乱れたら、草丈の1/3を切り取ります。
  • 花がら摘み→花後の枯れた花は茎の元にある小さな芽の上から切り取ります。
  • 病気→うどんこ病
  • 害虫→ハダニ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。

植物仕切り線大