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- ミヤコワスレ (Miyamayomena) は、キリッとした立ち姿の美しさで人気のある花です。茶会の席などでもよく利用される馴染みある花です。山野草のような趣がある一重咲きの草花です。茎頂部に咲かせる頭状花は花径3~4cmで、中心に多くの筒状花が密集して、周囲の舌状花と合体して花冠を構成しています。
- 本州、四国、九州の山野の木陰に自生するミヤマヨメナの園芸品種です。普通、野菊といえば秋に開花しますが、ミヤマヨメナは春から初夏にかけて花を咲かせる珍しい種です。
夏の暑さにやや弱いが毎年花を咲かせる
- 分類:キク科ミヤマヨメナ属 / 原産地:東アジア
- 別名:ミヤマヨメナ
- 学名:Miyamayomena
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈:20~30cm
- 苗の植え付け・植え替え:4~6月中旬、9月中旬~10月
- 開花期:4~6月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- ミヤコワスレは、江戸時代より品種改良が行われ、多くの園芸品種が作出されています。一般的な淡青色だけでなく、白、ピンク、青色など複数の花色があります。花後は、株元に短縮茎を作りロゼット状になって冬越しをします。気候と場所が合えば、植えっぱなしでも毎年花を咲かせます。耐暑性がやや弱いので、夏の暑さを避けられる半日陰などに置くのがよいです。
- 近縁種・園芸品種
- ミヤマヨメナ(Miyamayomena savatieri)→キク科シオン属の多年草。本州、四国、九州の山野の木陰に自生する日本固有種の野菊。
- ’浜乙女’(Miyamayomena ‘Hamaotome’)→可愛らしいピンク色の花を咲かせる。
- ’みのる紫’(Miyamayomena ‘Mimorumurasaki’)→ミヤコワスレの品種の中では、花サイズが大きく濃い青紫色。
- ’瀬戸の小波’(Miyamayomena ‘Setonokonami’)→淡いスカイブルーの花冠の中心は白く黄色の筒状花とのコントラストが美しい。
茶花としても馴染みのある野趣味のある花
- 用土
- 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)6:腐葉土3:ピートモス(酸度調整済み)1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して腐葉土2~3割を混ぜ込んでおきます。(加えて乾燥気味の土壌なら酸度調整済みピートモスを1割程度混ぜる)
- 肥料 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、開花中・花後・秋に各1回程度緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として牛ふん堆肥を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、追肥として3月頃に骨粉入り固形油かすをバラまきます。
- 追肥または地面に埋める場合、枝先の端下に深さ7~8cm程で株元を囲むように穴を掘り、肥料を地面に埋める。(根と肥料が直接触れないように注意する)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4~6月中旬、9月中旬~10月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え 数年経つとよい花が咲かなくなるので、適時植え替えましょう。
- 適期は、4~6月中旬、9月中旬~10月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、2年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた一回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 株分け
- 適期は、4~6月中旬、9月中旬~10月です。植え替え時に同時に作業しましょう。
暑さが苦手なので夏は半日陰の場所がよい
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。真夏の時期は特に乾燥しやすいので、水を切らさないように注意しましょう。
- 地植えの場合、夏場の乾燥しやすい時期は、株元にワラなどを敷き詰めたり腐葉土を盛り付けるなどして乾燥を防ぎましょう。
- 地植えの場合、基本的には水やりの必要ありません。
- 手入れ
- 切り戻し→花が咲き終わったら、弱剪定すると再び芽が出て開花します。
- 花がら摘み→花後の枯れた花は放置せずに、茎の元にある小さな芽の上から切り取ります。
- 害虫→アブラムシ