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- ホオズキ (Winter Cherry) は、朱赤色の提灯がぶら下がったような姿を見ると夏の到来を感じさせる植物ですね。「ほおずき市」や「風鈴市」など、お祭りのような雰囲気で季節の風物詩となっています。
- ホオズキは、3月頃になると地下茎から芽を伸ばして始めて、5月頃に茎頂部に花径1.5~2cmの白色の小花を咲かせます。花冠は5裂して5角形で、朱赤色の袋状のものは萼で3cm程になり、果実は内部にあり直径1.5~2cmになります。夏になり熟すると共に赤くなります。観賞用品種の実は赤色で、食用品種の実はオレンジ色です。
- ナス科の、ナス、ピーマン、トマトなどの植物は、栽培後3年以内に同じ場所で栽培するのは避けましょう。ナス科の植物に見られる特有の性質で「連作障害」を起こします。
ナス科の植物の連作は避ける
- 分類:ナス科ホオズキ属 / 原産地:東アジア
- 別名:タンバホオズキ(漢字表記:鬼灯・酸漿)
- 学名:Physalis alkekengi var. franchetii
- 英名:Winter Cherry
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:15~100cm
- 苗の植え付け適期:3月~6月
- 植え替え適期:3月~4月
- タネまき適期:4月中旬~5月
- 開花期:5月~7月
- 果実の鑑賞期:7月下旬~9月
- 栽培方法:地植え、コンテナ(鉢植え、プランター)
- 特徴
- ホオズキの仲間は、アメリカ大陸を中心として世界中に80種類以上が分布しています。国内で栽培されている種は、ヨウシュホオズキ(Physalis alkekengi)の変種です。提灯のようなユニークな果実を付けるので、世界中で観賞用として栽培されています。
- 日本へ渡来したのは、古くだが時代は明確ではありません。東アジアから渡来したのでしょうね。既に、江戸時代には浅草の浅草寺で催されていた「ほおづき市」は、季節の祭事として市民に親しまれてきたんですね。
- 用土 極端な酸性またはアルカリ性を嫌います
- 鉢植えの場合、市販の草花用培養土または赤玉土(小粒)5:腐葉土3:ピートモス(酸度調整済み)2:の割合で混ぜ込んだ土を使います。(用土に、市販の草花用培養土を使う場合、あらかじめ元肥が混ぜ込んである場合があるので、確認してから元肥を施します)
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して堆肥か腐葉土を2割程を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(酸性に傾いた土壌なら、苦土石灰を混ぜ込んで中性~弱酸性に調整する)これらを、植え付け前の、1週間程前によく耕して混ぜ込んでおきます。
- 肥料 追肥は最初に花が咲いてから施します
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4月~7月上旬に、リン酸分が多いめの緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として完熟発酵した牛糞堆肥などの有機質肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、4月~7月(生育期)に、リン酸分が多いめの緩効性化成肥料を置肥します。地植えの場合、株を大きく育てたいなら生育初期から肥料を施してもよい。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- 肥料の3要素は、チッ素分(主に葉を生長させる)、リン酸分(花や実を生長)、カリウム分(根を生長)です。(一般的な共通ポイント)
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏や冬の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
朱赤色の袋状のものは萼
- タネまき
- 適期は、4月中旬~5月です。箱まきかポットまきにして覆土はごく薄くかけます。箱まきの場合は本葉が3~4枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、3月~6月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で準備しておいた土壌に、植え付けていきます。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。株間は20~30cm位空けて植え付けます。
- 植え替え
- 適期は、3月~4月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、毎年1回を目安に行いましょう。鉢から根鉢を抜き出し、地下茎4~5本を1株にまとめ、6号鉢以上の大きな鉢に植え付けます。
- 地植えの場合、地下茎を掘り上げて、大きな芽が一つずつ付くように20~30cmの長さに切ります。株間を20~30cm以上空けて植え付けます。
- 株分け
- 適期は、3月~4月です。植え替えと同時に作業しましょう。
冬越しは地下茎で過ごす
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
- 地植えの場合、基本的には必要ありません。夏季に乾燥が続くようなら施しましょう。
- 手入れ
- 支柱たて:草丈が長くなり、茎が倒れやすくなる前に設置しておきましょう。
- 害虫→モモアカアブラムシ、カンザワハダニ、タバコガ