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- アロエの仲間は、国内では、瀬戸内海、伊豆半島、房総半島などに帰化して自生しています。国内で最も多く栽培されているのが、キダチアロエとアロエ・ベラです。多肉葉で、キダチアロエは薬用や食用にも利用されていますが、食用としては果肉に苦味があり、クセのない食味のアロエ・ベラが食用に利用されることが多くなっています。他には、アロエ・サポナリア、アロエ不夜城などの園芸品種も流通しています。
- アロエベラ (aloe vera) は、幼株のうちは斑が入っており、3年位経つと斑が無くなって粉を吹いたような青味がかったクレーの葉が出てきて成株になります。初夏になると、一見バナナのような形をした黄色い花を咲かせます。
成株になれば軒下で冬越しできる
- 分類:ススキノキ科アロエ属 / 原産地:地中海沿岸、インド諸島のバルバドス島
- 学名:Aloe vera ( = Aloe barbadenisis)
- 園芸分類:多年生多肉植物 / 耐寒性(やや弱い)、耐暑性(普通) ※ 幼株(植え付け後3年未満位)は耐寒・耐暑性ともに弱く、特に夏季には50%程の遮光が必要。
- 草丈・樹高:80~100cm
- 苗の植え付け・植え替え適期:4月下旬~9月
- 株分け適期:4月中旬~9月
- 挿し芽適期:4月中旬~10月
- 開花期:5月~8月
- 栽培方法:コンテナ(鉢植え、プランター)
- ※記載している各適期は温暖地での目安です。
- 特徴
- アロエが、渡来したのは鎌倉時代とされ、現在は主としてキダチアロエが瀬戸内海、伊豆半島、房総半島などで多く見られ、帰化植物として自生しています。植物分類上では何度か変更が行われ、過去にはユリ科、アロエ科、ツルボラン科とされたが現在はススキノキ科アロエ属とされています。
- 近縁種
- キダチアロエ(Aloe arborescens)→アロエの仲間は、南アフリカからアラビア半島に自生している低木~高木の多肉植物。原産地でも自然交配が進んでいて、純粋種は少なくなっているようです。園芸品種を含めば、世界中に約500種以上が分布しているとされています。
寒さに弱いので鉢栽培が管理しやすい
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- キダチアロエ→火傷、傷、虫刺され
- 料理・飲み物で楽しむ
- ゼリー、果肉入りヨーグルト、ジュース
- 用土 酸性の土を嫌い水はけのよい土壌を好みます
- 鉢植えの場合、酸性気味の土壌なら鹿沼土2:赤玉土2:ピートモス(酸度調整済み)2:川砂2:くん炭2:を、または赤玉土(小粒)5:日向土2:腐葉土2:川砂1:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 肥料
- 多肥になると、葉が細長く伸び過ぎて、葉肉が薄くなります。但し、健康な葉色の深緑色が黄色くなり始めるのは、チッ素分の肥料が不足している兆候です。食用にする場合、有機質肥料を用い化成肥料は使わないようにしましょう。
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として発酵済み油かすや有機質肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、生長期の4月と8月頃に固形油かすを置肥します。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、生育期間中の4月中旬~9月です。葉が重く安定が悪いので根をしっかり植える。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、古い土を1/3程軽く落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。(幼株だと5~6号鉢)定植後は、毎日の水やりを2週間程控えます。
- 植え替え
- 適期は、4月~9月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするためと用土が古くなったら、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く落として傷んだ根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。成株になると、葉の幅12cm以上、厚みが5cm以上で、長さも1m近くになるので10~12号鉢がよいでしょう。
- 株分け
- 適期は、4月中旬~9月です。株が肥大して、親株の根元から子株が出てきたら、子株を切り取って別の鉢へ植え付けます。親株のためにも、子株を切り取ってやることで、栄養分が充実します。
- 挿し芽
- 適期は、4月中旬~10月です。親株の茎から伸びている新芽を切り取って挿し穂にします。数日間、乾燥させてから、赤玉土や鹿沼土などの清潔な用土に挿します。約1ケ月で発根します。
- 挿し木
- 食用にしていると、樹形が崩れてきます。葉の太い部分を切り取っていくと、葉茎が長くなりすぎて株が不安定になってくるので、その際に作業しましょう。株が整う長さで、挿し穂用として葉を切り取ります。切り口から雑菌が入らないように、清潔なナイフなどを使います。必ず切り口を乾燥させてから挿しましょう。
冬季はほとんど断水して管理する
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。(表土が乾いてから2~3日待ってから)少しの間、水やりを怠っても枯れることはありません。むしろ過湿になると根腐れになり枯れる原因となります。
- 真夏は朝の水やりは避けて夕方に施します。朝方に施すと、日中に温度が上昇して根を傷める原因になります。通常の季節は朝方に施しましょう。
- 休眠期の11月~3月は、ほとんど断水して乾燥状態で管理します。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の枯れた花は見映えがよくないので早めに切り取ります。
- 防寒対策→関東以南であれば、霜に当たったり凍らせないようにすればベランダでの冬越しも可能です。しかし、下限5℃を下回ると困難です。(断水状態であれば、下限0℃にも耐える)冬季は、鉢を軒下や屋内などへ移動させてやりましょう。
- 害虫→アブラムシ、カイガラムシ
- 日当たり
- 日当たりのよい場所を好みます。
- 半日陰でも枯れることはないが、軟弱な株になりがちです。購入したばかりの苗は、温室栽培が多いので、いきなり直射日光に当たると株が弱ってしまいます。