ジャカランダ 季節の花-華麗な濃青紫色の花を咲かせる-イパネマおやじ

  • ジャカランダ (Jacaranda) は、世界三大花木の一つに数えられるほど、華麗な青紫色の花は美しさに定評がある落葉高木です。原産地では、街路樹や公園など公共の場所でも広く栽培されています。春から梅雨入り前の時期に開花する花木です。
  • 観葉植物として出回る挿し木や実生の苗木を植え付けてから、画像のように花が満開になるには約10年かかります。開花実績のある枝を、接ぎ木した場合は3~4年で開花します。更に、最近では園芸用に品種改良された、矮性品種の苗が流通しています。購入時に、既に花を付けているものもあり、すぐに花を楽しめます。

ジャカランダは低木です

植え付けて2~3年は鉢植えで育てる

  • 分類:ノウゼンカズラ科キリモドキ(ジャカランダ)属 / 原産地:ボリビア、アルゼンチン、ブラジル
  • 別名:シウンボク、ブラジリアン・ローズウッド、タルコ
  • 学名:Jacaranda
  • 園芸分類:落葉高木 / 耐寒性(やや弱い)耐暑性(強い) 
  • 草丈・樹高:1~15m(原産地では10mを越える、矮性種は1~2m)
  • 苗の植え付け・植え替え適期:5月~9月
  • 挿し木適期:5月中旬~7月
  • 開花期:5月~6月 
  • 栽培方法:鉢植え 
  • 特徴
  • ジャカランダの仲間は、南米の熱帯地域のアルゼンチン、ボリビア、ブラジルに約50種が分布する、半耐寒性落葉高木です。原産地では、桜のように葉の新芽が出る前に開花します。但し、栽培環境によっては新芽が出た後に開花する例もあります。
  • 近縁種・原種
  • ジャカランダ・ミモシフォリア(Jacaranda mimosifolia)→アルゼンチン、ボリビア、ブラジル原産。樹高10~20m。マメ科の植物のような葉形で微かな芳香がある。5月頃に円錐花序を見せ、花冠は5裂して花径3cm程の華麗な青紫色の小花を多数咲かせます。白色の花を咲かせる園芸品種、Jacaranda mimosifolia ‘White’ もある。
  • 矮性園芸品種
  • 家庭栽培用として改良された園芸品種→株全体の伸長が抑えられている。(小さくまとまる・・ということですネ)
  • ブルーブロッサムビューイング→通販などで流通。矮性で樹高30~100cmでも花をつけて開花する。原種の花色より濃いめ青紫色で、葉も美しく花の咲かない時期は、観葉植物として楽しめる。

ジャカランダは初夏に開花する

日当たりのよい場所~明るい日陰に置く

  • 用土 
  • 鉢植えの場合、赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
  • 地植えの場合、掘り上げた土に対して植物性完熟堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。
  • 肥料 
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて苗を定植後の施肥は、1~2ケ月に1回、緩効性化成肥料を置肥します。
  • 地植えの場合、定植後の施肥は、1~2ケ月に1回、緩効性化成肥料を置肥します。
  • 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)

ジャカランダは熱帯植物です

  • 植え付け
  • 苗の植え付け適期は、5月~9月です。
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
  • 植え替え
  • 適期は、5月~9月です。
  • 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して傷んだ根は切り取り、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
  • 挿し木
  • 適期は、5月中旬~7月です。当年枝が少し硬くなったら、5~6節つけて切り取り、下葉を半分だけ取り除いて、更に先端部の葉を1/2にカットして挿し穂にします。(挿し木の詳細:サイト内ページ

ジャカランダは藤色の花

植物仕切り線大

幹が4~5cmの太さの成株になったら花壇へ植え替え

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。休眠期(冬)は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
  • 手入れ
  • 剪定→適期は、5月~6月です。株が混み合ってきたり、伸びすぎた枝を切り戻して樹形を整えます。
  • 切り戻し・摘芯→適期は、5月中旬~6月です。枝数を増やすために、半分を残して上部を切り取ります。
  • 害虫→オンシツコナジラミ、カイガラムシ
  • 日当たり
  • 日当たりのよい場所を好みます。室内に置くと日照不足になるので、生育期間中の春~秋は、屋外に置いて管理しましょう。
  • 秋になったら、室内に取り込み日当たりのよい窓辺に置いて管理しましょう。

植物仕切り線大