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- シラサギカヤツリ (Star-rush) は、湿地などの水辺に生息する水生植物です。5月頃になると、長く伸ばした花茎の先に花序を見せ、星形の白い花穂を見せます。白色の花のように見えるのは総苞で、実際の花はその中心にある淡い黄褐色の部分で、花弁はありません。白い苞がシラサギの飛ぶ姿に似ていることから名付けられたものです。
- ビオトープ→本来は、生命(バイオ vio)と場所(トポス topos)の合成語で、”生命の生息空間”という意味です。元々は環境保全や野生の生物を保護する目的で、専門家が使っていた用語です。それが、様々な意味で使われるようになり「自然の趣のある水辺」の環境を、園芸用に人工的に作り出した、水耕栽培法の方法の一つという意味で使われています。
多年草の水生植物
- 分類:カヤツリグサ科リンコスポラ(ディクロメナ)属 / 原産地:北アメリカ南部、メキシコ
- 別名:シラサギスゲ、鷺の舞、シューティングスター
- 学名:Rhynchospora colorata ( = Dichromena colorata )
- 英名:Star-rush, White-top
- 園芸分類:湿性植物(水草) / 耐寒性(弱い)耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:30~60cm
- 苗の植え付け適期:4月中旬~10月中旬
- 植え替え適期:4月中旬~5月上旬
- 株分け適期:4月中旬~5月上旬
- 開花期:5月~10月
- 栽培方法:ビオトープ、鉢植え(腰水栽培)
- 特徴
- シラサギカヤツリの、長い花茎は分枝しないで草丈30~60cmに伸長します。細長い株姿は、繊細な印象を受けますが丈夫な性質です。水切れにさえ気をつければ、普通の草花を育てるのと同じです。地中の茎が横へ伸びて、茎の途中から葉を伸ばして増えていきます。
- 耐寒性は、あまり強くないが暖地の平地で凍結さえしなければ戸外での冬越しも可能です。冬季は地上部を枯らせて、地下部が越冬して春になると新芽を出します。温室のような環境で温度が合えば、地上部は枯れずに一年を通して花を楽しめます。
水盤か腰水栽培で育てる
- 用土 水もちがよく重さのある土を好む
- 鉢植えの場合、赤玉土または田んぼの土が特に適しています。容器は、プラスチック製洗い桶等で作るビオトープ、睡蓮鉢または通常の鉢植えを腰水栽培で育てます。
- 地植えの場合、湿気のある花壇や庭の池の水辺へ植え付けます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、苗を定植後の施肥は、4月~10月中旬に、月1回程度緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、定植後の施肥は、4月~10月中旬に、月1回程度緩効性化成肥料を置肥します。
- 植物の根に直接肥料が触れないように注意します。真夏(7月~8月)や冬季(休眠期)の施肥は控えます。(一般的な共通ポイント)
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、4月中旬~10月中旬です。
- ビオトープ・睡蓮鉢の場合、赤玉土を敷き詰め、容器の底が広すぎる際には、麻の布で仕切りをして、赤玉土が広がらないようにします。土の表面がヒタヒタになるように水を張り、苗を定植します。生育したら常に株元まで水に浸かるように管理します。
- 腰水(底面吸水)で育てる、植木鉢に赤玉土6:ピートモス4:と元肥にマグァンプKを入れたら、苗を定植します。鉢が入るサイズの受け皿に水を張り、植木鉢を水に浸けます。(腰水の詳細:サイト内ページ)
- 植え替え
- 寒冷地(地面が凍結する)で地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- 植え替え適期は、4月中旬~5月上旬です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、1~2年に1回を目安に行いましょう。根鉢を軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 増やし方
- 株分けで増やす→適期は、4月中旬~5月上旬です。
株元の分けつと地下茎の両方で増殖する
- 水やり
- 腰水(底面吸水栽培)の受け皿の水や、睡蓮鉢の水切れに注意して管理しましょう。
- 手入れ
- 花がら摘み→花後の色褪せたものは、花茎の元から切り取ります。
- 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。寒冷地で地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- 病気・害虫→特になし