レモンバーベナ ハーブ-関東地方以南の平地では露地栽培も可能-イパネマおやじ
- レモンバーベナ (Lemon scented verbena) は、クマツヅラ科の落葉低木です。葉に爽やかなレモンに似た香りがあるので、昔から香水木とも呼ばれています。初夏の頃になると、真っ直ぐに伸びた茎の先端部に円錐花序を見せ、葉腋から伸びた茎先に白色や淡桃色の小さな花を穂状に咲かせます。
- タネは市販される量が少ないので、市販の苗を購入するのが一般的です。
レモンのような芳香がある
- 分類:クマツヅラ科イワダレソウ(コウスイボク)属 / 原産地:アルゼンチン、チリ
- 別名:コウスイボク、ボウシュウボク
- 学名:Aloysia citrodora (=Lippia citriodora =Aloysia triphylia)
- 園芸分類:落葉低木 / 耐寒性(やや弱い 下限5℃)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈・樹高:90~120cm(原産地では3mにも及ぶ)
- 苗の植え付け・植え替え適期:5月~6月中旬、8下旬~9月
- 挿し木適期:6月~7月中旬
- 開花期:6月~8月
- 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。
酸性の土壌を嫌います
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- 消化促進、虫除け
- 料理・飲み物で楽しむ
- ハーブティー、オイルビネガー漬け、料理の香り付け
- 用土 水はけのよい土壌を好みます
- 鉢植えの場合、市販のハーブ用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、植え付ける2週間程前に、土をよく耕して苦土石灰を混ぜ込んでおく(1㎡当り/100~200g⇒一握り)。掘り上げた土に対して植物性堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(さらに水はけが悪い土壌なら川砂などを1~2割加える)
- 肥料
- 鉢植えの場合、寒さ対策で室内に取り入れる植物には、臭いの発生しやすい有機質の肥料はなるべく使わないほうがよい。
- 鉢植えの場合、植え付けの際に用土の中に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。鉢底石を敷いて、苗を定植後の施肥は、新芽の出る5月、花後の8月~9月に各1回骨粉入り固形油かすか緩効性化成肥料を置肥します。
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として有機質肥料か緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、新芽の出る5月、花後の8月~9月に1回骨粉入り固形油かすか緩効性化成肥料を置肥します。
- 置肥をする際には、株元は避け枝先の端下の地表部にまきます。
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、5月~6月中旬、8下旬~9月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き、根鉢の根を傷めないように根鉢を1/3程(軽く崩す程度で)崩して、古い土を落としてから植え付けます。定植したら、用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら用土と元肥を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え・鉢上げ
- 適期は、5月~6月中旬、8下旬~9月です。
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために鉢から根が伸び出てきたら、2~3年に1回を目安に行いましょう。根鉢を1/3程軽く崩して古い根を切り取り、新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 寒冷地で地植えしている株は、霜に当たるのを防ぐために10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- 挿し木
- 適期は、6月~7月中旬です。丈夫な枝の先端を10cm位の長さで切り取り挿し穂にします。1時間程、水に浸けて水上げします。先端の柔らかい部分を取り除き、2~3節にして下葉を取り除きます。清潔な用土(赤玉土・小粒や鹿沼土・小粒)に挿します。(詳細はサイト内ページ)
芳香のある白い小花を穂状に咲かせる
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。過湿に弱いので、休眠期は控えめに施しましょう。(表土が乾いてから2~3日待ってから)
- 手入れ
- 剪定・切り戻し→適期は、5月~7月です。生育期に入ると茎を旺盛に伸ばすので、収穫を兼ねて茎頂部の2~3節の長さで切り取ります。
- 花がら摘み→枯れた花は、小まめに摘み取りましょう。余分な養分を取られます。
- 防寒対策→地植えの場合、関東以南の平地であれば屋外での冬越しは可能ですが、凍結する場所では、株元にマルチングするなどの防寒対策が必要です。寒冷地で地植えしている株は、10~11月中に地中から掘り上げて、鉢上げします。(鉢植えにして屋内などで冬を越させる)
- 害虫→アブラムシ、ハダニ
- 収穫
- 適期は、5月~7月です。生育期になると、茎葉を茂らせるので剪定を兼ねて収穫しましょう。
- 日当たり
- 日当たり水はけのよい場所を好みます。
バラ園の風景:春の野津田バラ園