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- アケビは、本州、四国、九州の日当たりのよい山野に自生しています。つる性で他の植物に巻き付いて生長します。国内には、ミツバアケビとゴヨウアケビの2種類が代表的です。
- 垣根などに2品種、2株以上を植えておくと明るい緑色の葉を茂らせ観葉植物としての価値もあります。春には葉を、秋には果実の収穫ができます。甘い果実は生食として食べられますが、近年は果皮や若芽を山菜として利用することも増えています。
アケビは本州から九州まで自生が見られる
- 分類:アケビ科アケビ属 / 原産地:日本
- 別名:木通(もくつう)、木通子(もくつうし)
- 学名:Akebia quinata
- 園芸分類:つる性落葉低木 / 耐寒性(強い)、耐暑性(強い)
- 草丈・樹高:1~3m
- 苗の植え付け・植え替え適期:11月~3月
- 挿し木適期:6月~7月
- タネまき適期:9月~10月(結実するまでに約3年を要する)
- 開花期:4月~5月
- 結実期:9月~10月
- 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は暖地での目安です。
- 特徴
- アケビは、自家不結実性なので、自分の花粉又は同一品種の花粉では実が付きにくいという性質をもっています。確実に果実を収穫するには、ミツバアケビとゴヨウアケビなど2品種以上を、花粉の届く範囲内に定植する必要があります。
- 近縁種
- アケビ→3~7小葉の掌状複葉で、葉は楕円形で長さ5~10cm。長さ6~12cmの総状花序を見せ、雄花と雌花をとつける雌雄同株。開花期は4月~5月で、花色は暗紫色~緑色~白色と変化する。果実は、秋になると紫色に熟して裂開します。
- ミツバアケビ(三葉アケビ)→3小葉の掌状複葉で、縁に不規則な波状の鋸歯があります。雌雄同株で開花期は4月~5月。5~15cmの総状花序を見せ、雌花1~3個と小さな雄花を10数個付けます。果実は、秋になると淡紫色に熟して裂開します。
- ゴヨウアケビ(五葉アケビ)→ミツバアケビの5小葉を持つ種。掌状複葉で、小葉は3~6cmの楕円形で縁に波状の複雑な鋸歯がある。雌雄同株で、開花期は4月~5月でミツバアケビに似ている。果実は秋に紫色に熟して裂開する。
- ムベ→別名は「常緑のアケビ」とも呼ばれます。3~7小葉の掌状複葉で、葉は細長く先が尖り、光沢のある濃緑色。海岸に近い林の中などに自生します。雌雄同株で、開花期は4月~5月。花色は淡黄白色で表面に紅色の筋が入り内面は紫褐色。果実は秋に赤紫色に熟すが、熟しても果実に割れ目は入りません。
地植えの場合棚を設けて誘引する
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- 腎臓炎、尿道炎、膀胱炎
- 料理・飲み物で楽しむ
- 果実(生食)、新芽(炒め物、揚げ物、焼き物)
- 用土 肥沃な土壌を好みます
- 鉢植えの場合、市販の果樹用培養土または赤玉土(小粒)7:腐葉土3:の割合で混ぜ込んだ土を使います。
- 地植えの場合、掘り上げた土に対して植物性堆肥や腐葉土2~3割を混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。
- 肥料
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて苗を定植後の施肥は、2月、5月、10月に各1回、果樹用の有機肥料か緩効性化成肥料を施します。
- 地植えの場合、定植後の施肥は、2月、10月に各1回、果樹用の有機肥料か緩効性化成肥料を施します。
アケビは他果受粉なので別品種を混植する
- 植え付け
- 苗の植え付け適期は、11月~2月です。
- 鉢植えの場合、鉢底石を敷き定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を鉢に戻します。植え付け直後にタップリの水を施します。
- 地植えの場合、定植したら、用土を混ぜ込んで用意しておいた先程の土を植え穴に戻します。植え付け直後にタップリと水を施します。
- 植え替え
- 適期は、11月~2月です
- 鉢植えの場合、根詰まりを防ぎ通気をよくするために、2~3年に1回を目安に行いましょう。新しい用土と元肥を入れた1回り大きな鉢に植え替えます。
- 地植えの場合、基本は必要ありません。
- 増やし方
- タネまきで増やす→適期は、9月~10月です。箱まきかポットまきにします。箱まきの場合は本葉が2~3枚になったらポットに仮植えします。ポットに根が回ったら花壇や鉢に定植します。ポットまきも同様に、根が回ったら花壇や鉢に定植します。
- 挿し木で増やす→適期は、6月~7月です。新しく伸びたつるの先端を、7~10cmの長さで切り取り挿し穂にします。(詳細:サイト内ページ)発芽率は高くないので、数本を挿しておきましょう。
- 水やり
- 鉢植えの場合、土の表面が乾いたら、鉢底から少し流れ出るくらいタップリと水を施します。乾燥に弱いので、水切れに注意しましょう。
- 地植えの場合、根付いたら基本的には必要ありません。
- 手入れ
- 剪定→適期は、1月~2月です。混みあったつるを間引く程度の軽い選定でよい。
- 病気→うどんこ病
- 害虫→アブラムシ
- 誘引
- 鉢植えの場合、つる丈が伸びて40~50cmに生長したら、2m位の真っ直ぐな支柱を立てます。次に、更に生長したらあんどん型支柱を設置して誘引します。手入れもしやすく、果実が実った際に収穫も簡単です。
- 地植えの場合、棚を設けて誘引するのがよいでしょう。植え付け1年目は、棚面まで主幹を支柱に沿って真っ直ぐに誘引します。そして、棚上で第2の主幹候補を育てます。(棚下30~40cmから発生した新梢を使う)
- 2年目以降の誘引管理→出典:タキイネット通販 詳細ページ
- 収穫
- 9月~10月頃に、果実が熟して紫色になったら収穫します。