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- ニンニク (Garlic) は、塩、ペッパーに次ぐ第3の調味料といわれ、多くの食材との相性がよく、世界中のあらゆる料理に使われています。食用として用いられるようになったのは、紀元前3世紀頃には、中国、インド、エジプトなどで既に栽培されていたとされます。
- 栽培するにあって大切なポイントは、植え付ける地域(場所)に適した栽培品種を選択することです。ニンニクの品種は、暖地向きと冷涼地向きに大別されます。冬季の低温要求量が異なるなどの、生育特性があるので地域の気候に合った品種選びが重要です。園芸店などで園芸用の種球を選びましょう。(食用のニンニクは芽が出にくいよう処理されているものがある)
- 暖地向き品種→紫にんにく、島にんにく
- 冷涼地向き品種→ニューホワイト六片
栽培地の気候に合わせて品種を選ぶ
- 分類:ネギ(ユリ)科ネギ属 / 原産地:中央アジア
- 別名:ガーリック
- 学名:Allium sativum
- 園芸分類:多年草 / 耐寒性(強い)、耐暑性(やや弱い)
- 草丈:30~60cm
- 種球の植え付け適期:9月~10月
- 株分け適期:5月に収穫した鱗茎を種球にする。1片ずつに分けて9月~10月に植え付ける。
- 開花期:6月~8月
- 収穫期:鱗茎は5月、花茎が6月中旬~8月
- 栽培方法:地植え ※記載している各適期は温暖地(中間地)での目安です。
- 特徴
- 世界中で古来より栽培されてきたニンニクですが、我国で本格的に利用されるようになったのは、西洋料理や中国料理が一般的に広まった戦後のことです。長い歴史の中で、ニンニクは勢力がつきすぎて心を乱すといわれ、仏教の世界では、忌避されてきました。この風習は、我国に仏教が伝来すると共に伝えられ、宗派を問わず遠ざけられる存在となりました。現在でも、由緒ある寺の山門の脇に「不許葷酒入山門」と表示されているのを稀に見かけるのは、当時よりの名残です。
肥沃で水はけのよい土壌を好む
- 適応(ハーブ、漢方としての適用)
- 抗菌、殺菌、利尿、発汗、降圧、血行促進、強壮
- 料理・飲み物で楽しむ
- 地下の鱗茎、花茎→食用、ガーリックオイル
- 用土 肥沃で水はけのよい土壌を好みます
- 地植えの場合、植え付ける2週間程前に、土をよく耕して苦土石灰を混ぜ込んでおきます。(1㎡/100g→一握り)
- 地植えの場合、土壌改良のために完熟牛ふん堆肥を、掘り上げた土に対して2~3割を目安に混ぜ込んで水はけのよい環境を作っておきます。(水はけが悪い土壌ならパーク堆肥でもよい)
- ※牛ふん堆肥は、牛の糞を醗酵させて微生物によって分解された有機質の肥料です。しかし、鶏ふん堆肥などと比べると肥料成分が少なく、どちらかといえば土壌改良のための「用土」として利用されます。土壌改良のために使われる「腐葉土」の代わりに用いられます。
- 肥料
- 地植えの場合、植え付ける前に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。定植後の施肥は、11月下旬、芽が伸び始める前の2月中旬に、緩効性化成肥料を黒ホリマルチの一部に穴をあけてバラまきします。
- 施肥をする際には、株元は避け根と肥料が直接触れないように注意する。
- 植え付け
- 種球の植え付け適期は、9月~10月です。
- 「用土」と「肥料」の項目で、事前に土つくりをした土壌に畝を作ります。(1列の幅100cm・深さ20cm/2列作る場合は畝と畝の間は40cm空けます)
- 畝の表面に穴あき黒ポリマルチを張ります。(15cm間隔で4列の穴があいているものが便利)
- ポリマルチの穴から、1片ずつに分けた種球を、とがった方を上にして植え付けます。(深さは5~6cm)
- 鱗茎を分ける
- 適期は、9月~10月です。5月に収穫した鱗茎を種球にする。1片ずつに分けて植え付ける。
葉が半分枯れた頃が収穫期
- 手入れ
- 芽かき→大玉に育てるために、腋芽が出てきたら適宜に手で引き抜きます。
- 花蕾摘み→適期は、5月頃です。花蕾が出てきたら手で折り取ります。
- 病気→さび病、モザイク病
- 害虫→ネギアブラムシ
- 収穫
- 適期は、5月です。葉が半分くらい黄変したら株を引き抜いて収穫します。(球が十分に肥大して尻部が平らになるのが理想)
- 根と茎を切り取り、日陰の風通しのよい場所で乾燥させると長期保存ができる。