山菜(ウド) 野菜-古来より風味と食感が愛されてきた

ヤマウド(山菜)は、木のように大きく生長します。独特の風味と食感のある山野菜です。日本全土の山野に自生する多年草です。スーパーなどで流通しているものは、主に栽培されたものです。

7月~8月頃に、茎頂部から散形花序を付け淡緑色の小花を咲かせます。果実が結実すると黒色の液果が実ります。ウドの栽培は、ビニールハウス内の開放型の床で育てるヤマウド(山菜)と、室(むろ)の中の暗所で軟白栽培する軟化ウドがあります。

ウドはタラノキ属の植物

独特の風味と食感がある

  • 分類:ウコギ科タラノキ属 / 原産地:北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島
  • 別名:ヤマウド(漢字表記・山独活)
  • 学名:Aralia cordata 
  • 園芸分類:多年生草本 / 耐寒性(弱い 15℃以上)、耐暑性(普通)
  • 草丈:120~200cm
  • 苗の植え付け:12月~5月可能だが、最適期は4月下旬~5月(栽培適温は17~18℃)
  • タネまき適期:4月~5月
  • 株分け適期:早春の芽吹き前
  • 開花期:7月下旬~9月
  • 収穫:地上30cm程に生長した頃
  • 栽培方法:地植え、鉢植え ※記載している各適期は温暖地での目安です。(温暖地以外の地域は、条件に合わせた栽培を確認してください)

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  • 特徴
  • 軟白ウド(東京ウド)→スーパーなどで販売されている種類です。地下室などの暗い所で光に当らないように栽培(軟化栽培)されているので、この呼び名になっています。
  • 山菜(ウド)→山に自生する種類で、芽の先端部分が緑色がかっています。軟白ウドに比べて、味はアクやえぐみが強いのが特徴です。調理する際には、一手間かけて下ごしらえをするとよいです。

ウドは野菜です

肥沃でよく湿った土壌を好む

  • 適応(ハーブ、漢方としての適用)
  • 発汗、解熱、頭痛、リューマチ、神経痛
  • 料理・飲み物で楽しむ
  • 果実酒(根や果実をホワイトリカーなどに漬ける)、天ぷら、酢の物
  • 用土 
  • 鉢植えの場合、鉢底石を敷いて、黒土7:腐葉土3:の用土を使います。
  • 地植えの場合、植え付けの2週間程前に畑の土をよく耕して、苦土石灰、有機質堆肥を混ぜ込んでおきます。
  • 肥料
  • 鉢植えの場合、用土の中に緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
  • 地植えの場合、よく耕した土に油かすや鶏ふんを混ぜ込んでおきます。(10㎡当り/窒素1kg、リン酸・カリはそれぞれ2~3kg)

  • 植え付け 
  • 適期は、12月~5月まで可能だが、最適期は4月下旬~5月です。(栽培適温は17~18℃)1年目は根鉢を育成、収穫は2年目の春からにしましょう。
  • 鉢植えの場合、7号以上の大きめの鉢に、「用土」と「肥料」の項目で準備した土を入れます。1鉢に1株を植え付けます。
  • 地植えの場合、深さ5cm程の植え穴をあけて、芽を上にして浅植えで株を植え付けていきます。株間は、50~90cmが目安です。

ウドは風味のある山菜

タネまきや株分けで増やす

  • 増やし方
  • タネまきで増やす→適期は、4月~5月です。(ハウスや温室がある場合、3月上旬頃に早まきして育苗期間を早めることもできます)自家製のタネは、夏の花後~9月頃に黒い果実が熟します。実を採取して、種子を取り出し水に浸けて浮いてくるものは取り除きます。(ウドは、果肉に発芽抑制物質が含まれているので、一晩水に漬けておきましょう)種子の保管は、湿らせた新聞紙などで包んで乾燥を防ぐ密封容器に入れ、適期まで冷蔵庫などで保管します。育苗用のセルトレイを用いて、野菜用の育苗用土を詰めて、1穴に2~3粒をまき覆土は2~3mmです。10日程で発芽するので、本葉が3~4枚になるまで間引きして、丈夫な株を定植します。
  • 株分けで増やす→適期は、早春の芽吹き前です。株を堀り上げると、3~10個程の芽が付いているので、1つの芽に10cm程の根を付けて切り分けます。深さ10cm程で植え付けて、萌芽を待ちます。1株から2本以上芽が出たら、間引いて1本にします。
  • 挿し木で増やす→枝茎を20cm程の永さに切り取り、土に挿してやると発芽します。挿し木は活着率が低いので、株分けで増やすのがお奨めです。

ウドは多年草です

  • 水やり
  • 鉢植えの場合、土の表面が乾いたらタップリと水を施します。
  • 地植えの場合、基本的には必要ありません。
  • 手入れ
  • 間引き→基本的に剪定の必要はありませんが、1株から幾つもの芽が伸びてきたら、間引いて1本だけにしましょう。
  • 刈り取り:冬には地表部が枯れて地上部だけ越冬します。枯れた枝葉を切り取ります。
  • 害虫→ウドノメイガ
  • 収穫 
  • 収穫期は、地上30cm程に生長した頃です。若葉、ツボミ、芽、茎を食用にします。
  • 夏の花後~9月頃に果実が熟して黒くなります。実を採取して、種子を取り出し水に浸けて浮いてくるものは取り除きます。(ウドは、果肉に発芽抑制物質が含まれているので、一晩水に漬けておきましょう)種子の保管は、湿らせた新聞紙などで包んで乾燥を防ぐ密封容器に入れ、適期まで冷蔵庫などで保管します。
  • 日当たり
  • 日照~半日陰の場所を好みます。直射日光を避け半日陰に置きましょう。
  • 地植えの場合、植えつける前に場所の環境をチェックして、それでも日当たりが厳しい場合は、寒冷紗などで直射日光を遮るようにします。

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